「クレジットカードの支払日を忘れていた!支払いを忘れたらどうすればいいの……?」
「クレジットカードを遅延したらブラックリストに載るって本当?」
返済日を忘れていたなどのミスでクレジットカードの遅延をすることもあるでしょう。
万が一支払いに遅れてしまった場合になにをすべきなのか気になる人も多いかもしれません。
今回は、クレジットカード支払い遅延をしてしまったときの対応策や、今後支払い遅延が起きないための対策方法について解説していきます。
目次
クレジットカードを遅延したらまずは電話
何かの事情でクレジットカードを遅延してしまった場合、どうしても焦ってしまいますよね。
ですが焦るよりもまずやることは、できるだけ早めにクレジットカード会社に連絡することです。
ここでは、クレジットカード支払い遅延を電話で連絡するときのポイントについて解説します。
- クレジットカード支払い遅延をしたらすぐに電話で謝る
- すぐに支払えるお金がなくても連絡する
- 当日入金は支払いが反映されていない場合もある
クレジットカード支払い遅延をしたらすぐに電話で謝る
- クレジットカード裏側記載の電話番号に連絡
- 最初に支払い遅延をしたことを謝罪する
- これからの支払いについて伝える
- オペレーターの指示にしたがう
クレジットカードを遅延してしまったら、まずクレジットカード会社に連絡して誠意を込めて謝りましょう。
「1日くらい問題ないのでは?」と思うかもしれませんが、1日遅れでも遅延は遅延です。
クレジットカード会社は利用者がきちんと返済できることを信用してクレジットカードの利用を許可しています。
もし返済に遅れても連絡もなく反省していない態度をしてしまうと、クレジットカード会社からの信用が落ちてしまうでしょう。
反対にクレジットカード支払い遅延をしてしまったときに誠意のある対応を見せれば、自分の信用を守ることができるかもしれません。
クレジットカード会社に連絡をする電話番号はクレジットカードの裏側に記載されていることが多いです。
スマホなどで電話番号を入力し、音声案内の指示にしたがってオペレーターに連絡してまずは謝罪をしましょう。
もちろん、謝ったあとはその後の対応もしっかりとおこなう必要があります。
少なくとも以下の2点は伝えるようにしてみてください。
- いつ支払いができるか
- どれだけ返済ができるか
あとはオペレーターの指示にしたがい、電話で約束した通りに返済をおこなうようにしましょう。
誰にでも返済遅れのミスはあります。遅れないことも大事ですが万が一遅れたときの事後対応も重要なのです。
すぐに支払えるお金がなくても連絡する
■給料日など支払える日が分かっている場合
「いつ支払いができるか」を明確に伝える
■いつ支払えるか分からない場合
まずはオペレーターに正直に相談する
「手持ちのお金がなくて返済ができない……。」という方もクレジットカード支払い遅延の電話連絡は入れるようにしましょう。
次のお金が入るまで期間が空いていても、そのまま放置するよりはクレジットカード会社からの印象は良くなりやすいです。
その場合はクレジットカード会社に電話連絡をして「払うお金が今用意できないこと」を伝えます。
このとき、給料日など支払えるタイミングがわかっている場合はそれも一緒に伝えることが大切です。
また支払える日がいつになるかわからない場合は、オペレーターにどうすればいいか相談するのがよいでしょう。
状況にあった返済の指示をくれたり、今後の返済の相談に乗ってもらえるかもしれません。
まずは支払いができない事実を伝えて「今月の支払いをどうするか」「これからの支払いをどうしたいか?」などの返済計画を立て直すことが大切です。
当日入金は支払いが反映されていない場合もある
たまに、「支払日当日にクレジットカードの利用代金を入金したら、支払いが間に合った」というようなことがあります。
というのも銀行の口座の引き落としの仕方や、引き落とし時間は銀行により違うからです。
たとえば楽天銀行を引き落とし口座に指定している場合以下のような引き落としの処理がおこなわれます。
引き落としの時間は引落日の午前5時頃から順次処理される。
ただし、残高不足などで引落ができていない場合、19時頃から再引き落とし。
ほかの銀行の引き落としも、支払日当日の決まった時間に1回だけ引き落としをする銀行もあれば、支払日当日に数回引き落としをかけてくれる銀行もあるのです。
銀行によって、引き落としの仕方や時間はさまざまです。
ただし、引き落とし時間を明記している銀行でも「その時間に自分の口座の処理をしてくれる」という保証はありません。
支払いについては遅くとも返済前日までに支払いの口座に入金しておくことが大切ですね。
クレジットカードの利用代金の支払日が近いと気が付いて入金しに行くのは問題ありません。
しかし、支払日の当日ですと引き落としまでに間に合わない場合があります。
できるだけ、クレジットカードの利用代金は早めに口座に用意しておきましょう。
また、返済が遅れそうだとあらかじめわかっている方もできるだけ早く連絡しましょう。
遅れてから連絡をするよりも印象が良いだけでなく、前もってクレジットカード会社が返済計画を提案しやすくなるはずです。
クレジットカード支払い遅延の連絡をしたあとの流れ
多くの場合、クレジットカード支払い遅延の連絡をしたあとはオペレーターの指示通りに返済をしていく流れになります。
たいていの場合、利用代金を再度振り込むことになりますが、利用代金の入金の仕方は大まかに分けて2つあります。
それは、再引き落とし、コンビニ払いと銀行の指定口座への振り込みです。
再引き落とし
じつはクレジットカード支払い遅延をしても、カード会社によっては再引き落としが設定されていることもあります。
たとえば再引き落としがあるクレジットカードとして三井住友銀行VISAカードやJCBカードがこれに当てはまります。
■三井住友VISAカードの場合
引き落とし日は10日、20日に再引き落とし
■JCBカードの場合
引き落とし日は10日、25日に再引き落とし
再引き落としがある場合は、その期日までにお金を振り込めば大丈夫です。
ただし、再引き落としがあるからといってクレジットカード支払い遅延を放っておいていい事にはなりません。
もちろん、再引き落とし対応をしていないカード会社もあるため、自分のクレジットカードの公式サイトで確認してみましょう。
コンビニ払い、指定口座の払い込みの用紙が届く
クレジットカード支払い遅延をすると、カード会社によっては指定口座の払い込み用紙やコンビニ払いの払い込み用紙が届きます。
指定口座への払い込み用紙が届いた場合には、カード会社に指示された期日までに口座に振り込みを済ませましょう。
コンビニのレジでも返済ができるので、コンビニ払い専用の払い込み用紙を使って同じように指示された期日までに払う必要があります。
こちらの方法も各カード会社によって対応が違います。再引き落としと同じく公式サイトなどで確認してみてください。
クレジットカードの返済が遅れたときの情報が載っている場合もあるので、調べてみるといいでしょう。
クレジットカード支払い遅延をしたときの4つのデメリット
もしクレジットカード支払い遅延をしてしまっても、早めに電話連絡をすれば信用を守ることができる可能性があります。
ただ電話連絡をしても結局は遅延をした事実は残ります。場合によってはこれから説明するデメリットを受けるかもしれません。
また、クレジットカード支払い遅延をしたまま放置してしまうとどうなるのでしょうか?
ここでは、クレジットカード支払い遅延をしてしまったときにおこるデメリットをご紹介します。
- ブラックリストに載る場合がある
- 遅延損害金がかかる
- クレジットカードの利用限度額が下がる
- クレジットカードの利用停止・強制解約
【1】ブラックリストに載る場合がある
もしクレジットカード支払い遅延をしたまま長期間の放置をしてしまうと、ブラックリストに載るという状態になってしまいます。
ブラックリストとは「信用情報機関」とよばれる機関に「金融事故」として情報が載っていることです。
ここで2つの新しい言葉ができたので、簡潔に分かりやすくご紹介します。
■信用情報機関とは
クレジットカード利用者の信用に関する情報を管理している機関
■金融事故とは
個人の信用に関する悪い情報のこと
もし金融事故の情報が信用情報機関に載ってしまうと、新しいローンの借入や新規のクレジットカードの審査がかなり難しくなります。
そうならないためにも、クレジットカード支払い遅延はしないようにするのがよいのです。
ブラックリストについては以下の記事でさらに詳しく解説しています。気になる方は確認してみてください。
金融事故の情報が載るのは61日以降
クレジットカードの信用情報が載っているCIC(株式会社シー・アイ・シー)という信用情報機関には、以下のような情報が記録されています。
- クレジットカードの登録情報
- 分割払いなどの販売の情報
- クレジットカードの利用状況
ここにはクレジットカード利用者の返済に関する情報も載っていて、クレジットカード支払い遅延に関する情報も登録されるのです。
ただし、返済に遅れたとしてもすぐに登録されるとは限りません。
CICによると「返済日より61日以上経過または、3ヶ月以上の支払遅延(延滞)」があると異動として登録されます。
異動を簡単にいうと、「利用者にお金を貸したけど、この利用者はきちんと返してくれませんでした」という記録のことです。
これが金融事故の情報にあたるもので、この情報が消えるまでは少なくとも5年はかかります。
そのため、異動の記録がついてしまった5年間は新しくクレジットカードを作ったりローンを組むことが難しくなるのです。
また、異動の記録は日ごろの返済態度次第で61日未満でも載ってしまうことがあるのです。
たとえば、以下のようなケースが考えられます。大幅にクレジットカード支払い遅延をしていないからといって油断しないようにしましょう。
- 何回も連続でクレジットカード支払い遅延をした
- 再引き落とし日の支払いばかりをしている
遅延の常習犯で毎回支払日から数日たった再引き落としの日にばかり支払いをしていると、61日未満でも異動として記録に残る可能性があります。
再引き落としはあくまで引き落としができなかった人への予防策です。本当の支払日ではないので気をつけましょう。
【2】遅延損害金が発生してしまう
クレジットカード支払い遅延をすると、遅延損害金(ちえんそんがいきん)が発生します。
言葉から何となく察しがつくかもしれませんが、これは支払いが遅れたことによる賠償金のようなものです。
基本的にはクレジットカード支払い遅延が始まった日にちから遅延損害金のカウントが始まります。
そうなると、もともと返済予定だった金額よりも多くのお金を支払わなければなりません。
どのくらいの遅延損害金がかかるのか、参考として利用者の多い3大メガバンクの遅延損害金をまとめました。
【例.3大メガバンククレジットカードの遅延損害金】 | ||
ショッピング | キャッシング | |
三井住友VISAカード | 年14.6% | 年20.0% |
MUFGカード | 年14.55% | 年19.92% |
セゾンカード | 年14.6% | 契約金利の1.46倍 |
このように年14%~20%ほどの利率で遅延損害金がかかるので、クレジットカード支払い遅延が長くなるほど金銭的に損をします。
また、多くの場合クレジットカード会社の公式ホームページや契約時の規約などに遅延損害金の利率が明記されています。
ちなみに、遅延損害金を支払った情報自体は信用情報に登録されません。
ただクレジットカード支払い遅延をした事実は残る場合もあるので注意しましょう。
遅延損害金はきちんと支払いをしていたら本来払う必要のないお金です。自分の出費を減らすためにも返済期日はしっかり守りましょう。
「遅延損害金についてもっと知りたい!」という詳しい話はこちらの記事で詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください。
【3】クレジットカードの利用限度額が下げられる
クレジットカード支払い遅延が続いてしまうと、場合によっては現在使っているクレジットカードの利用限度額が下げられることもあります。
利用限度額はクレジットカード会社が「この利用者は返済能力に不安がある」と判断した場合に下げられてしまうのです。
何回かクレジットカード支払い遅れがあって、クレジットカードの利用限度額が下がったときは注意です。
そのまま返済に対してルーズでいると、次に説明するクレジットカードの利用停止・強制解約につながるかもしれません。
【4】クレジットカードの利用停止・強制解約
クレジットカードの限度額が下げられても利用代金の支払いが何度も遅れてしまうと、その後クレジットカードが利用停止になるかもしれません。
どんな対応をするかはクレジットカード会社によって違いますが、電話やハガキ、メールなどで「利用停止のお知らせ」が届き、そのまま利用停止になることがあります。
利用停止の場合はまだ契約が残っているので、きちんと返済をすれば再びクレジットカードが使える可能性があります。
ただ、クレジットカードの利用停止ではなく強制解約となってしまうと、いままで利用していたクレジットカードを使うことができなくなるでしょう。
もちろん利用停止・強制解約の記録は、信用情報機関に記録されてしまいます。
クレジットカードの利用停止・強制解約の記録があると、金融事故となり今後クレジットカードやローンの審査で不利になってしまうのです。
信用情報機関(CIC)でクレジットカード支払い遅延の記録を確認する方法
ここまで話を聞いて、「昔クレジットカード支払い遅延をしたけど、信用にキズがついたかな?」と不安になる人もいるかもしれません。
自分の信用情報が不安であれば、信用情報機関で自分の信用情報を開示することもできるのです。
信用情報機関は3種類ありますが、ここではクレジットカードの情報が記録されているCICの信用情報開示方法をご紹介します。
【CICで信用情報を開示する方法】
郵送以外での手段はサービスの利用時間が決められているため、注意するようにしましょう。
スマホで情報を送信するだけで申請手続きをおこなえるので、空き時間を利用してスムーズに申請するのも1つの手です。
クレジットカード支払い遅延をしないための予防策とは
日々忙しかったりすると、ついうっかり日付や曜日を勘違いしたりして返済日を忘れてしまうといったミスは誰にでも経験があると思います。
ここで、できるだけクレジットカード支払い遅延を防ぐための予防策を紹介しましょう。
紹介する手段のなかから、自分が実践できそうなものを選んでみてください。
- リマインダーやカレンダーアプリの利用
- 給与振込用の口座を引き落とし口座として選ぶ
- 都合が良い支払日のクレジットカードにする
- あらかじめカードローンを契約しておく
【1】リマインダーやカレンダーアプリの活用
日ごろスマホやケータイのカレンダーを使っている方にはおなじみの方法かもしれません。
カレンダーアプリや、指定した日時や場所でメモを表示してくれるリマインダーアプリを使うと、書き込んだ内容を予定日の数日前に通知してくれます。
クレジットカードの返済日をカレンダーアプリやリマインダーアプリに登録しておけば、ちゃんと数日前に教えてくれるので返済忘れをしにくくなるのです。
リマインダーやカレンダーアプリは、iPhoneはAppleストア、androidはPlayストアにて探すことができます。
ダウンロードから活用までの手順を紹介します。
- ストアから「リマインダー」または「カレンダー」で検索
- 良さそうなアプリをダウンロード
- 各アプリの指示にしたがい返済日を設定
- 設定したアプリから通知が来たら返済を行う
リマインダーやカレンダーアプリは、無料で使えるものもあるため活用しやすいのが良いところです。
支払日の前日ではなく3日前などの日に設定をしておけば、返済までの余裕があるので慌てずに返済することができますよ。
【2】忙しい人は給与振込の口座から引き落としにする
クレジットカード支払い遅延が心配な人は、支払い方法を口座引き落としにすれば返済を忘れる心配はありません。
支払いの振込用紙が届いた時点ではクレジットカード利用代金の支払いを覚えていても、急に仕事が忙しくなったりするとうっかり忘れてしまうこともあります。
振込用紙をなくしたり、支払い忘れのリスクを減らすためにも、こだわりがない場合には口座引き落としを選んでみるのがよいでしょう。
また、口座引き落としを選ぶ場合には、給与振込口座にすることをおすすめします。
なぜかというと、給与振込口座なら口座引き落とし日になって「支払い残高が足りなくなった」という状況を対策できるからです。
【3】都合のいい支払日のカードにする
クレジットカードの支払日というのは、じつは会社ごとに違うため、利用者個人が好きな日付を選んで勝手に返済できるというものではありません。
クレジットカードには支払日のほかに締め日というものがあります。
締め日にクレジットカードの1ヶ月の利用金額が決定し、支払日に締め日に決定した利用金額をクレジットカード会社に支払うことになるのです。
締め日に決定した支払い金額は締め日以降変わることはありません。
翌月の4日払いのクレジットカードもあれば、翌月の27日払いになっているものもあるなどさまざまな支払日のカードがあります。
自分の会社の給料日との兼ね合いで、利用しやすいものを探してみましょう。
【4】あらかじめカードローンを契約しておく
もしも、クレジットカードの遅延が「うっかりミス」ではなく、お金が手元になくて支払いができない場合。
あらかじめ消費者金融や銀行のカードローンを契約して、いつでも不足分のお金を準備しておくことも対策の1つです。
クレジットカード支払い遅延をすると、信用情報に傷がついてしまうとお話ししました。
もし給料日までが遠い場合カードローンを利用して一時的に返済に充てることで、早く返済でき遅延損害金の金額も少なくなります。
ただし、次はカードローンの返済のことを考えなければいけないことも忘れてはいけません。
ただし「あと数日で給料が入る」など返済の目途があって、計画的に利用できる状態でないとできない方法ですので注意しましょう。
無計画に今の返済分をどうにかすることだけ考えてお金を借りると、お金を返しきれない状態になってしまうおそれがあります。
まとめ:クレジットカード支払い遅延は事後対応が重要
クレジットカード支払い遅延に気がいたら、慌ててしまうかもしれませんが落ち着いて対処することが大切です。
まずはクレジットカード会社に電話連絡をするようにしましょう。
- クレジットカード裏側記載の電話番号に連絡
- 最初に支払い遅延をしたことを謝罪する
- これからの支払いについて伝える
- オペレーターの指示にしたがう
また、支払いを済ませたらそこで終わらせるのではなく、今後の対策を考えて次は遅れないように対策してみてください。
些細な手段かもしれませんが、しっかりとクレジットカード支払い遅延の対策をすることで、自分の信用を守ることができるかもしれないのです。
- リマインダーやカレンダーアプリの利用
- 給与振込用の口座を引き落とし口座として選ぶ
- 都合が良い支払日のクレジットカードにする
- あらかじめカードローンを契約しておく