企業が資金繰りに困ったとき、ファクタリングという手段は即日で資金調達できると最近注目されています。
記事で詳しく説明させていただきますが、ファクタリングには2社間契約と3社間契約の2種類あり、できるだけ早く資金を調達したいなら2社間契約がおすすめです。
今回は個人事業主でも利用でき、ファクタリングで即日調達するために役立つ業者と選び方について詳しくご紹介していきます。
すでにファクタリングの仕組みを知っていて、最適な業者をお探しの方はこちら▼
目次
ファクタリング業者の選び方
ファクタリング会社には、最短即日対応のところなど様々です。また「どれだけ資金が必要か」によっても選び方が変わってきます。
ファクタリング業者を選ぶポイントは、以下の通りです。
- 売掛金と必要なお金を計算しておく
- 償還請求権があるのか確認する
- 最終的には複数の業者を比較して選ぶ
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
売掛金と必要なお金から選んでみる
ファクタリングを利用する前に、売掛金と必要なお金を計算しておき、その金額にあった業者を選びましょう。
個人事業主で売掛金が少ない場合、少額の資金調達を得意としているファクタリング会社のほうが適しています。
またファクタリング業者の「MSFJ」には、個人事業主専用のサービスも提供しており、最大500万円まで即日調達することができますよ。
償還請求権の有無を確認しておく
償還請求権があるのか確認しておくことで、リスクを伴うのか判断することができます。
万が一ファクタリング業者が売掛金を回収できなかった場合に、損害金の一部を利用者に請求され、そのお金をファクタリング業者に支払う行為のことです。
つまり償還請求権がある業者を選択してしまうと、取引先から売掛金をできないときに損害金の請求が求められることになります。
また、償還請求権があるファクタリング会社とない会社には、以下のような特徴があります。
■償還請求権がある会社
- 手数料が安い
- 補償の請求を受ける場合がある
- 支払いに遅れてしまうと信用情報に傷付く恐れがある
■償還請求権がない会社
- 損害金の支払いが求められない
- 手数料が高め
償還請求権はある業者は損害金の支払いを求めることができるので、比較的手数料が安く設定されている特徴があります。
一方、償還請求権がない業者は売掛金を回収できなくても業者側が負担するので手数料が、手数料が高く設定されているのです。
複数の業者を比較することが大事
ファクタリング会社はそれぞれ、手数料や利用金額の上限、必要書類が違ってきます。
ファクタリングで資金を調達するなら、複数の業者を比較して目的に合った会社を選ぶのがおすすめです。
たとえば「ビートレーディング」と「ファクタリングZERO」という会社では、以下のように手数料や利用金額が異なるのです。
ファクタリング会社 | 手数料 | 取引き可能額 |
ビートレーディング | 2%~ | 30万~3億円 |
ファクタリングZERO | 1.5%~ | 20万~5000万円 |
(2019年11月時点)
またファクタリング業者のなかには全国対応しておらず、一部の地域しか対応していないこともあります。
そのため自分の条件を満たしているのか、自社の地域が対応しているのかをきちんと確認し比較しましょう。
ファクタリングで即日対応可能な業者5選
今回は、即日調達できるファクタリング業者を5社厳選し、契約時間と利用限度額、償還請求権の有無を以下の表にまとめてみました。
ただファクタリング業者のなかには、契約時間によって即日調達ができるのか変わってくるのです。
業者 | スピード | 取引き可能額 | 償還請求権 |
ビートレーディング | 15時までの契約完了で最短即日 | 30万円から最大3億円 | なし |
アンカーガーディアン | 最短即日 | 最大5,000万円 | なし |
ウィット | 最短2時間 | 金額の上限なし | なし |
MSFJ | 最短即日 | 10万円~最大5,000万円 | なし |
ファクタリングZERO | 最短即日 | 20万円~5,000万円 | なし |
(2019年11月時点)
1.必要書類が3つだけのビートレーディング
ビートレーディングは、全国対応で初回利用時のみ「出張・来店・メール・電話」のいずれかで問い合わせることになります。
2回目以降の利用は問い合わせる必要がなくなり、査定結果を早く確認することができるため、継続利用をお考えの方に向いています。
ビートレーディングの特徴
- 全国どこでも対応してもらえる
- 2回目以降の利用時は問い合わせる必要がない
- 必要書類が他社よりも簡単に用意できる
そしてビートレーディングは、申込みに必要な書類が比較的少なく、書類提出して最短30分以内に買取り価格を確認することができます。
- 申込み書
- 取引先の入金がわかる通帳のコピー(表紙付きで3ヶ月分)
- 入金予定がわかる契約書や発注書など
申込み書はWebやメール、FAXから受取ることができ、受取り時と同じ方法で書類を送ることが可能です。
また初回契約時は訪問か来店となっており、15時までに契約を済ませることができれば即日でお金を振込んでもらえるのです。
もし15時に間に合わなかった場合、翌日振込まれるので、早めに必要書類を準備のうえ申込んでみましょう。
来店不要のアンカーガーディアン
アンカーガーディアンは西日本を中心に、北陸や東北にも展開しており、来店不要で申込みすることができます。
さらにアンカーガーディアンのスタッフに訪問してもらい、直接申込みや契約する際に、交通費の支払いが必要ないのです。
業者によっては交通費など、手数料とは別の支払いを求められることがあるので、余計な出費を抑えたい方によってはお得ですね。
アンカーガーディアンの特徴
- 来店不要で資金調達ができる
- 対面契約時に交通費の支払いは必要ない
- 売掛金がいくらになるのか事前確認できる
さらにアンカーガーディアンには、「買取り可能額診断」というシミュレーション機能があり、いくらで売掛金を買い取ってもらえるのかを事前に確認できます。
買取り可能額診断を使うには、以下の7項目を入力するだけと簡単です。
シミュレーションの入力項目
- 都道府県
- 市区町村
- 現在の借入れ残高
- 税金滞納の有無
- 今月の請求金額
- 来月の請求金額
- メールアドレス
上記の項目は入力が必須ですが、社名や屋号、希望したいことなども追加で入力することもできます。
もし事前にどのくらい資金調達ができるのか知ってから選びたい方におすすめです。
少額の売掛金でも資金調達ができるウィット
ウィットは少額の資金調達に特化しており、電話のみで最短2時間、申込みから契約まで進めることができます。
ただ営業時間が9時~18時となっているので、即日調達をしたいなら早めに電話してみましょう。
ウィットの特徴
- 開業してすぐでも売掛金があれば利用可能
- 少額資金が得意だが、高額資金も受付けている
- 全国どこでも対応している
ウィットは開業したばかりの業者でも、売掛金されしっかりあれば全国どこでも問題なく利用することができます。
3種類のサービスがあるMSFJ
MSFJは自分で好きなプランを選択できるよう、「クイックファクタリング」と「プレミアムファクタリング」2種類のファクタリングを提供しています。
またMSFJは10時~20時まで電話対応しているので、仕事で遅くなったとしても、安心して申込むことができますよ。
MSFJの特徴
- 個人事業主の専用サービスがある
- 20時まで電話から相談できる
- 登記費用がかからない
ファクタリング業者は法務局へ「債権譲渡登記(権利や義務を保護するための制度)」という申請を行うことがあり、手数料とは別に登記費用の支払いを求められる場合があります。
この債権譲渡登記はMSFJも行いますが、登記費用の支払いは必要ありません。
またMSFJは毎月30業者限定の個人事業主専用ファクタリングも提供しており、3種類のプランはそそれぞれ利用限度額や手数料が以下のよう違います。
クイック | プレミアム | 個人事業主専用 | |
利用限度額 | 最大300万円 | 最大5,000万円 | 最大500万円 |
手数料 | 3.8%~9.8% | 1.8%~6.8% | 3.8%~9.8% |
(2019年11月時点)
どのサービスも全国に対応しており、来店不要でWebから申込めますよ。
最短30分で審査完了するファクタリングZERO
ファクタリングZEROは電話やLINEなどから申込むことができ、最短30分で審査が完了し買取り価格を確認することができます。
さらに少額資金や高額資金に対応しており、事業形態は関係なくリピート率は98%となっているのです。
- 審査が最短30分で完了する
- LINEから申込むこともできる
- 土曜日でも対応してもらえる
またファクタリングZEROは土曜日まで営業しており、9時~18時まで申込みや相談の対応をしてもらうことができます。
そして契約方法は、以下の4つから自由に選択することが可能です。
- 電話
- メール
- 郵送
- 対面
上記のなかでも電話やメールなら、スムーズに手続きを進めることができ、資金調達に役立てることができます。
また、近くに店舗がある方は対面で直接相談しながら申込むこともできますよ。
ファクタリングで即日調達するなら2社間の契約がおすすめ?
ファクタリングには2社間契約と3社間契約があり、資金を即日調達するなら2社間契約がおすすめです。
なぜなら2社間契約は自社とファクタリング業者のみのやり取りで、先に買取り金を受取ることができ、資金調達までのスピードが比較的早いからです。
また2社間契約は取引先には連絡されず、売掛金の調査だけ行われる仕組みなので、即日資金調達に対応しやすいです。
2社間ファクタんリングの仕組み▼

ただ2社間ファクタリングは取引先から売掛金を受取ったら、その日にうちにファクタリング業者へ入金しなくてはいません。
そのため振込みを忘れないように注意が必要ですよ。
3社間だと最短でも翌日以降になってしまう
ファクタリングで3社間契約をすると、取引先に連絡と同意を得る必要があり、資金調達ができるのは最短でも翌日以降になってしまいます。
しかし3社間契約は取引先が直接ファクタリング業者に支払うため、自分で支払う必要がなくなるのです。
3社間ファクタリングの仕組み▼

また2社間契約よりも3社間契約のほうが手数料が低めという特徴もあります。
今回ご紹介したファクタリング会社は、2社間3社間いずれの契約にも対応しています。
業者 | 手数料 | |
2社間契約 | 3社間契約 | |
ビートレーディング | 5%~ | 3%~ |
アンカーガーディアン | 5%~ | 3%~ |
ウィット | 5%~ | 3%~ |
MSFJ | 1.8%~9.8% | 1.8%~9.8% |
ファクタリングZERO | 1.5%~20% | 3%~15% |
(2019年11月時点)
※審査状況によって適用される金利が異なります
このように3社間契約だと手数料が安く設定されていることがわかりますよね。
もし資金が必要になるまで猶予があるなら、3社間契約がお得に利用できるでしょう。
ファクタリング業者には悪徳業者も潜んでいる
ファクタリング業者のなかには、悪徳業者が潜んでいることがあり、注意しなければいけません。
悪徳業者の恐れがある会社は、以下のような特徴があります。
- 契約書類を渡してもらえない
- 売掛金を担保にしようとする
- 手数料を引き上げられる
- 利息の支払いを過剰に求めてくる
上記のように契約書類を渡されない、売掛金を担保にお金を貸し付けるといった特徴があるのです。
さらに当初の手数料よりも引き上げられ、多額の利息を請求してくることもあります。
こうした被害に遭わないためには、実際に事務所があるのか、電話番号が携帯ではないのかをしっかり確認することが重要です。
もし住所が確認できない、もしくは携帯番号を載せている場合は、悪徳業者の可能性が高いので利用するのはやめましょう。
正規の業者なら企業の債権を買い取って代金を回収するが、この業者は取引先への未収金(売掛債権)100万円を担保に30万円を同社に貸し付けた。同社は利息を含め40万円を返済したが、追加で借りた約77万円のうち約53万円が返せず、返済を迫られていた。
産経WESTより引用
ファクタリングを行うときに気をつけるべきポイント
ファクタリングを行うには、悪徳業者以外に気をつけるべきポイントが4つあります。
- 現在、滞納している支払いがないか
- 個人で得た債権は対象外になっている
- 必要書類は揃えられるのか
それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
保険料などの支払いを滞納していないか
保険料や年金などの支払いを滞納していると、審査に影響してしまい、最悪利用できない恐れがあります。
個人事業主は売掛金が少なくても問題なく利用できますが、きちんと支払いをしていなければ審査の通過自体が難しくなるのです。
もし滞納している支払いがあるなら、申込む前にしっかりと解消しておきましょう。
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個人で得た債権は対象外となっている
個人で得た債権では、ファクタリングを利用することができません。
そもそもファクタリングは会社で得た債権を買取り、その買取り金を受取る仕組みになっているのです。
つまり会社を経営していないと、いくら個人で債権を得ても対象外となるので、覚えておきましょう。
必要書類を準備できるのか確認する
ファクタリングの必要書類には、準備するのに時間がかかるものがあり、用意できないと利用することができなくなります。
ファクタリング業者4社の必要書類を、以下の表にまとめてみました。
業者 | 必要書類 |
ビートレーディング |
|
ウィット |
|
MSFJ |
|
ファクタリングZERO |
|
(2019年11月時点)
※1.申込み書はWeb・メール・FAXのいずれかで受取ることができます
※2.個人事業主専用のファクタリングを利用する場合です
※Web通帳の含みます
上記のなかでMSFJとファクタリングZEROは用意する書類は少なく、すぐ準備することができるでしょう。
またMSFJで通常のファクタリングを利用する場合、上記の書類と併せて、発注書を用意していただければ問題ありません。
まとめ
ファクタリングで即日調達をするには、まず売掛金と必要な金額を確認し、複数の業者を比較することが大切です。
ファクタリング業者によって、利用限度額や手数料、必要書類が違うので、自分の条件を満たしていて利用しやすい業者を選択しましょう。
またファクタリングには2社間契約と3社間契約があり、取引先にバレにくく、即日調達したいなら2社間契約がおすすめです。
ただ取引先に知られても問題ない方は3社間契約のほうが、自分で支払う必要がなくなり、手数料も抑えられてお得ですよ。