じぶん銀行の口座を開設する前に、メリットだけではなくデメリットも理解してから申込むのが最も賢いです。
というのも、セキュリティ性能が高いじぶん銀行ですが、そのセキュリティの固さが急ぎのときに仇となることがあります。
そこで本日この記事でじぶん銀行のデメリットを理解し、もっと便利に使うために役立てていけるようにしましょう。
目次
じぶん銀行とは?
じぶん銀行とは三菱UFJ銀行とKDDI株式会社が資金を出し合い、共同して作り上げたネット銀行です。KDDI株式会社とは、携帯電話ブランドのauでおなじみですよね。
日本の大手銀行と大手通信会社がそれぞれ得意の分野を活かして作った、安心と利便性を兼ね備えたネット銀行なんです。
大きくこのような使い方ができます。実店舗のないネット銀行ですがお金を出し入れするだけでなく、お金を借りたり、かしこいお金の使い方を学んだり、楽しむこともできるんですね!
じぶん銀行の3つの特徴
au、三菱UFJ銀行ユーザーはお得
なんといっても、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資しているため、auユーザーや三菱UFJ銀行がメインバンクだという人はお得に利用できるんです。
数多くの特典がありますが、金利や手数料が優遇されるという点が大きいでしょう。たとえば、じぶん銀行の口座と三菱UFJ銀行の口座間での振込は、いつでも無料です!
振込手数料って1回だけなら安いものですが、何度も利用すると負担になりますよね…。
ネットショッピングやネットオークションなどでは、安全のためにメガバンクである三菱UFJ銀行を振込先として指定している業者も多いですから、これはとてもお得です!
じぶんプラスについて知っておこう
ATMを利用してお金の出し入れをするときには、ステージが影響します。ステージは、「じぶんプラス」というサービスによって決められるものです。
じぶんプラスとは?
商品やサービスの利用状況に応じて特典(優遇)を受けられるサービスのこと。 ステージが5つに分けられていて、それに応じた特典(優遇)を受けられるようになっています。
たとえば、最高クラスにあたる「じぶんプラス5」のステージの人なら、ATMでの引き出しなら最大月11回まで無料で利用でき、預け入れならいつでも無料です。
これは、使って損はないです。
無料回数については、パソコンやスマートフォンのアプリでカンタンに調べることができますよ。
細かいステージの内容については、じぶん銀行の公式サイトでチェックしてみてくださいね。
じぶん銀行には専用のATMはなく、主に三菱UFJ銀行のATMを利用して取引します。
メガバンクですから、支店の数も多くその分ATMの台数も多いため、とても便利に利用できるはずです。
もし近くに三菱UFJ銀行のATMがなければ、ゆうちょ銀行やコンビニのATMももちろん利用できますから、場面に合わせて使えますね。
(ゆうちょ銀行利用時は、優遇内容が異なる場合があります。)
ほかにも、ボーナス時期などは金利優遇のキャンペーンをおこなっていることも多いですからぜひチェックしてみてくださいね。
口座開設をした直後は特典が大きいので、少しでもお得に利用したい!という方は、ぜひチェックしてみましょう。
幅広いサービスを利用できる
じぶん銀行は入出金だけではなく、そのほかのサービスにも注力しています。
たとえばauユーザーの方ならご存知かもしれませんが、「auWALLET(プリペイドカード)」のチャージがカンタンにできるんです。
わざわざ現金を出金してチャージする必要がないので、手軽にできますよね!
また、カードローンや住宅ローンなども提供しています。
お金を借りるようなことがないようにするのが一番ですが、万が一の備えとしても役立てることができそうです。
じぶん銀行のカードローン“じぶんローン”は3種類あります。
コース | 適用条件 | 金利(年率) |
通常コース | 以下のコースが利用できない場合 | 2.2~17.5% |
au限定割
「誰でもコース」 |
auIDを登録し有効になっていること | 2.1~17.4% |
au限定割
「借り換えコース」 |
auIDを登録し有効になっていること
借り換えを希望し、審査結果が借入可能上限額100万円以上となること じぶん銀行からの借入金で他社の借入金を返済すること |
1.7~12.5% |
※auIDとは、auのサービスを利用するための専用IDのこと。auで契約した端末auひかりなどや固定通信サービスを契約している人はもちろん、まったくauとの契約がなくても登録できます。
「誰でもコース」は通常コースとそれほど変わりませんが、「借り換えコース」は低金利であることがすぐにわかりますね!
もし「ほかで借金している…」「借金をまとめて返済を楽にしたいな…」という人は、おまとめローンとしても利用できるので、「借り換えコース」ならとくにじぶんローンの優遇を実感できるのではないでしょうか?
さらに、じぶんローンはじぶん銀行の口座がなくても申し込み可能です。
また、三菱UFJ銀行やゆうちょ銀行、セブン銀行など提携ATMであれば、利用時間や回数に関わらず手数料無料で利用できます。
住宅ローン
住宅ローン金利については、昨今の低金利の影響でどの金融機関でも借りやすい状態になっているのは確かです。
金融機関 | 期間 | 条件 |
じぶん銀行 | 固定金利10年(当初期間引き下げプラン) | 0.65% |
変動金利 | 0.457% | |
三菱UFJ銀行 | 固定金利10年(固定特約タイプ) | 1.15% |
変動金利 | 0.625% |
※2018年8月借入れの場合
表にしてみると一目瞭然ですが、三菱UFJ銀行と比べてみると低金利だということがよくわかります。
給与の受け取りや生活費決済と分けて住宅ローンを管理できるという利点もあるので、じぶん銀行で住宅ローンを組むことを検討してもよさそうですね。
その他のサービス
ほかにも、じぶん銀行ではFX、株式・投資信託、totoなどのスポーツ振興くじを購入することもできるのです。
ただのネット銀行として利用するだけではなく、お金を使って楽しむことができるのもじぶん銀行の特徴でしょう。
セキュリティが高い
みなさんの大切な財産や個人情報を扱う組織として、最も重要なのは安全性だと考える人も少なくないと思います。
じぶん銀行は初期設定の状態でもセキュリティが高くなっているので、正しく使っていれば、とくに心配することなく利用できるのではないでしょうか?
また、もし万が一のことがあったときの補償も比較的しっかりしていますよ。
- 偽造、変造キャッシュカードによるATM出金:全額補償
- 盗難キャッシュカードによるATM出金:全額補償
- 紛失キャッシュカードによるATM出金:年間300万円までの被害額を補償
※ATMロックを無効にしている場合は、年間50万円まで
もちろん「故意」「過失」があった場合は認められませんが、しっかりとした補償があることで、ネット銀行を利用する不安を減らすことができますね!
高いセキュリティがデメリットに!?
先ほど、じぶん銀行のセキュリティの高さについて触れました。
じつは、このセキュリティの高さがじぶん銀行最大のデメリットとなってしまうこともあるのです。
なぜならば、「ATMロック」を解除しなければATMを利用することができないからです。
ATMロックとは?
ATMでの現金出金や残高照会をロックするセキュリティ機能のことで、不正出金を防ぐための機能のこと。
ATMロックを解除するには、スマートフォンの場合はアプリを起動しパスワードでログインしてロック解除することで、ATMが利用できるようになります。
フィーチャーフォンの場合は、“ケータイバンキング”にログインしATMロックを解除すれば、利用できます。
「ログインして解除すればいいんならカンタン!」と思うのですが、時間がないときに毎回ロックを解除しなければならないのはとても面倒でしょう。
このように、セキュリティが高い分、お金を下ろしにくいというデメリットが出てきてしまいます。
しかしながら、事前にATMロックの設定を無効にしておけば、この問題は解決できます!
もうおわかりだと思いますが、無効にすればその分セキュリティは低くなりますから、暗証番号を複雑にするなど他人に推測されやすいものは避けるようにしてください。
お金を下ろしにくいというデメリットは、財産を守る有効な手段であることはたしかです。
まとめ
ほかのネット銀行と比べて、それほど大きな金利や手数料の優遇があるわけではありません。
ですが、auユーザーや三菱UFJ銀行をメインバンクとして利用している人にとってはお得な特典が多いですよ。
口座開設手数料や維持手数料はかかりませんので、給与口座や決済口座と分けてお金を貯めたり増やしたりするサブバンクとして利用するのもひとつですね!
じぶん銀行はセキュリティが高く安心して利用できますから、それぞれの使用度に応じてセキュリティの強度も考えてみるとよいでしょう。