通帳のないオリックス銀行活用法は「貯める・増やす・借りる」から!

貯める・増やす・借りるオリックス銀行の活用術!

「オリックス銀行ってどういう銀行なの?」

「オリックス銀行のサービスが知りたい!」

みなさん、「オリックス」という会社を聞いたことはありますか。プロ野球の球団、というイメージが強い方も多いかと思いますが、そのプロ野球球団を持っている親会社・オリックスは資産運用の総合企業といえる大きな企業グループなのです。

その「オリックスグループ」のひとつにオリックス銀行があります。しかしこのオリックス銀行、皆さんが思う「銀行」とはちょっと違ったおしごとをしています。そんなオリックス銀行のサービスについて、経済評論家のわたくし、湯銭孝志ゆぜにたかしが丁寧に解説していきますよ。

信託銀行という名前だけ見ても、実際にどういう業務をしているか分からない方は多いでしょう。オリックス銀行は『信託銀行』の業務を中心に『個人への貸し出し』もおこなっている金融機関。その中身を見てみましょう!

オリックス銀行とはどういう銀行?

オリックス銀行は親会社が「オリックス」であり、オリックスグループの一員となる銀行です。しかし、そもそもオリックスがどういう会社か、知らない方も多いのではないでしょうか。

まずはそんな、オリックスグループについて簡単に見ていきましょう。

大阪拠点に発展した一大グループ企業「オリックス」

オリックスは大阪発祥の企業であり、現在も大阪に本社を置いています。その中核となっているのは「リース」業です。

オリックスはもともと「オリエント・リース」として設立され、当時日本では浸透していなかった「法人向けリース」を中心に事業を拡大していきました。その一環で不動産事業や生命保険など「個人向け」を含むさまざまな分野へと進出し、オリックスは総合金融グループへと成長していったのです。

現在では「大阪国際空港(伊丹空港)」「関西国際空港」や「京都水族館」などの運営にも携わるなど、大阪の一大企業としての立場を強めているといえるでしょう。

現代の会社の中には意外とリースで借りているものが多くなっています。リースの習慣が日本に定着したことにより、オリックスも大きな発展を遂げ総合金融グループに至りました。

(オリックスグループの事業)

オリックスが行う事業

一方「オリックス銀行」はオリックスとは無関係に設立された信託銀行でした。

2011年10月「オリックス銀行」誕生まで

オリックス銀行に関しては1993年、当時4大証券会社の1つであった「山一證券」の子会社「山一信託銀行」として設立されました。しかし山一證券は1997年に破たんしたため、受け皿として買収したのがオリックスです。

当時オリックスは「生命保険」「債権回収」「不動産事業」など金融他分野に進出しており、法人向けリースだけではなく個人向けにもサービスを拡大しつつあった頃。この買収により「銀行事業」「信託事業」をグループの中に組み込むことができました。

オリックスによる買収後、山一信託銀行は「オリックス信託銀行」と名前を変更しています。

2011年5月、預金残高が1兆円を超えたことを契機に「これまでよりも幅広いニーズに応えたい」という考えから「オリックス銀行」へ商号変更することを発表しました。その後10月の変更に伴い「カードローン」の取り扱いを検討し始め、翌年2012年にサービスを開始しています。なお銀行名から「信託」の文字は外れましたが、銀行業の営業免許上は「信託銀行」のままです。

オリックス銀行のあゆみ

このようにオリックス銀行は親会社が廃業するという危機に見舞われたものの、大阪の一大企業グループの元に引き取られ成長していった銀行なのです。

それではオリックス銀行の取り扱うサービスを「貯める」「増やす」「借りる」の3面に分け、それぞれ見ていきましょう。

オリックス銀行の「貯める」サービス

オリックス銀行の「貯める」サービスで特徴的といえるのが「定期預金がサービスの中心」「預金通帳やキャッシュカードを発行しない」ことです。

オリックス銀行のATMもないため、現金の預け入れ・引き出しは「他の銀行から振込」「ほかの銀行口座へ振込」という形です。

ATM管理や他行へ支払う取り扱い手数料などの経費が抑えられるため、そのぶん金利がほかの銀行よりも高く設定されています。しかし「振込手数料」が高くては、預けて付く金利よりも損してしまうことにつながりかねません。

そのためオリックス銀行にお金を預ける際は「他行への振込無料サービス」がある銀行をメインバンクとするなど、工夫してお金を預けるようにしましょう。

オリックス銀行が2018年7月現在、「貯める」サービスで新規契約を受け付けているのは、大きく分けて2つの預金です。

eダイレクト預金

インターネット上で取引をするサービス(ネットバンキング)を活用した、お金を預けるサービスです。

eダイレクト預金は次の3つの口座に分かれています。

eダイレクト普通預金

他行から定期預金を預けるための振込先に指定したり、定期預金の預入期間経過後(満期)にいつでも引き出せるようお金を移しておくための口座です。一時的な預金口座という性質が強く、クレジットカードの支払いなど、日々の生活に伴う出費には利用できません。

2週間定期預金

預入期間が2週間のみ、50万円以上1円単位で可能な定期預金サービスです。普通の定期預金と比べると付く利息こそ少ないですが、預入額が少額・期間が非常に短く「手元の現金を一時的に運用」するのに向いています。

定期預金

6カ月から5年まで、期間を指定して預け入れをする長期的な預金です。預け入れ額で細かな名称が変わるほか、指定する預け入れ期間で「預け入れた額にのみ利息が付く単利」「利息に対しても利息が付く複利」と取り扱いが異なる、預け入れ期間経過(満期)後の取り扱いが選べるなど、お金を「貯め」つつ、少し「増やす」ことがしやすくなっています。

ダイレクト預金

インターネットを使わず郵送で申し込み・手続きをする定期預金で、預入額の取り扱い・預入期間・利息計算方法は「eダイレクト預金」の「定期預金」と同じです。ただし中間的な「普通預金」はなく、預けるお金はオリックス銀行の銀行名義口座へ振込・引き出す時は指定された銀行口座へ入金という仕組みです。

ただ書類のやり取りなどがあることから、期間や預入額が少ないとeダイレクト定期預金より利率は低くなります。

オリックス銀行の「貯める」サービス

なお今は新規申し込みを終了していますが、かつてはクレディセゾンと提携して「通常の銀行より金利が高い普通預金」といったサービスを提供していました。

せっかくお金を預けるなら『少し増えた』方がうれしいですよね。オリックスの『貯める』サービスは次に取り上げる『増やす』サービスより、少しだけど確実に増えることが魅力といえるでしょう。

次に、オリックス銀行のお金を「増やす」サービスについてみていきましょう。

オリックス銀行の「増やす」サービス

信託銀行にお金を預け、自分の代わりに運用してもらうのが「投資信託」のサービスです。

ただあくまで「投資」のため、場合によっては「預けた額より減ってしまう」というリスクがあります。しかしプロによる運用は自分で投資するよりも安心につながるといえるでしょう。

オリックス銀行は今でも「信託銀行」のひとつであり、「増やす」サービスもこの「投資信託」に関係するサービスが中心です。

eダイレクト金銭信託

1つの会社にお金を貸し付け、シンプル・確実に利息分を得るオリックス銀行オリジナルの投資信託です。貸付先は経営に関する情報が慎重に確認されている上場企業であり、急激な業績の悪化がなければ利益が生まれる「確実さ」に重きを置いた商品といえるでしょう。

確実性が強い分「定期預金」と似ているように思えますが、「途中解約で現金を引き出せる」定期預金と違い、期間が経過しなければ信託金の返還を受けることはできません。

かんたん相続信託

人が亡くなったとき、だれがどのくらい引き継ぐか「相続人と財産分与」が決まるまではその人の財産(遺産)に手を付けることができません。そのため亡くなった連絡が入ると金融機関の口座は凍結され「誰に引き継ぐ分か」をはっきりさせないとお金を引き出せなくなるのです。

一方で人が亡くなった直後というのは「葬儀費用」「それまでの入院費用」など、高額な出費が重なります。そこであらかじめ「誰に引き継がせるお金か」を決めて預けるのが「相続信託」です。

もちろんこうした手続きがしやすいのは元気なうち、亡くなるまでには期間があることが多いです。この期間、お金をただ預かっておくのはもったいないため、オリックス銀行がその資金を運用します。その運用で得た収益の一部も支払われるため「財産を残しておく」のには向いている形といえるでしょう。

もちろん、お金が足りなくなったからといって預けている一部だけを引き出すことはできないので注意が必要です。

その他の投資信託

オリックス銀行は長期的な目で資産を増やす投資信託も取り扱っています。オランダに本拠を置くオリックスグループの資産運用会社が運用を担当し、プロの目で運用されるサービスです。

ただし投資信託でお金を管理・運用してもらうには「信託報酬」など各種費用が必要になるほか、預けた額よりも返ってくる額が少なくなる(元本割れ)リスクもあるので注意が必要です。

オリックス銀行の「増やす」サービス

信託銀行の大きな業務が『信託』という、個人のお金を増やす業務ですね。リスクがあるぶん、見込める利益も高いのです。

次の章ではオリックス銀行の「借りる」サービスを見ていきましょう。

オリックス銀行の「借りる」サービス

2011年の改名を機に、オリックス銀行は「個人にお金を貸す」サービスを本格的に始めています。この「借りる」サービスは「お金が返せないときに渡す担保」「目的指定」のありなしで大きく「カードローン」「不動産ローン」の2つに分かれているといえるでしょう。

では、それぞれの「ローン」について見ていきます。

カードローン

限度額の範囲内であれば自由に借入ができる、無担保・保証人なしで借りられる個人向けのキャッシングサービスです。

現在では多くの銀行が「消費者金融やクレジット会社」などを保証会社に指定してカードローンを取り扱っており、オリックス銀行でも2012年からサービスを開始しました。

詳しい部分については次の章でひとつずつ確認していきます。

不動産投資ローン

購入する予定の不動産を担保として、1,000万円から2億円まで、最長35年間借りられるローンです。ただし購入対象が大都市圏の物件に限られるほか、購入予定物件について、事前にオリックス銀行の担当者による確認などがあります。

不動産担保ローン

建物・土地を担保として、国内外の不動産を購入するためのローンです。担保にする物件と融資額・目的で2つのプランに分かれています。

プラン

担保の不動産所在地

融資可能額

借入期間

利用目的

不動産担保ローン

大都市圏(首都圏・近畿圏・名古屋市・福岡市)

1,000万~2億

最長35年

国内外の不動産購入(海外、別荘、賃貸用など)

不動産担保ローン

ワイドプラン

国内

300万~1,000万

最長20年

国内外不動産購入、不動産購入の借り換えなど

比較的少ない金額であれば「ワイドプラン」、大きな金額になるなら通常の担保ローンになるほか、ワイドプランでは借り換えも利用目的の1つとして認められています。

オリックス銀行の「借りる」サービス

かつては多目的ローンや教育ローンも提供していましたが、現在私たちに身近なのは『カードローン』が中心になっています。私たちにとっては『オリックス銀行で借りる=カードローン』と考えてもよいでしょう。

では私たちにとって最も身近な「オリックス銀行の借りるサービス」カードローンについて次の章で詳しく確認してみましょう。

オリックス銀行カードローンでお金を借りる条件は?

2011年「オリックス銀行」への改名を機に検討が始められ、2012年3月にサービス開始されたのが「オリックス銀行カードローン」です。

カードローンは提供する金融機関によって特徴が分かれているため、オリックス銀行におけるポイントを1つずつ確認しておきましょう。

利用可能な条件

オリックス銀行のカードローンでは次に当てはまる方を対象としています。

20歳以上69歳未満

民法上単独で契約ができる「成人年齢」20歳から、返済の見込みが立ちやすい69歳未満を対象としています。

毎月安定した収入

毎月一定の額を返済することになるため、返済計画が立てやすい安定した収入の人を貸し出しの対象としています。ただし「原則」のため、状況によっては借り入れが認められる場合もあります。

日本国内在住

インターネットから申し込めるサービスですが、海外であると返済や返済が滞った際の手続きが難しくなる場合が多くなります。そのため国内在住に限定されているといえるでしょう。外国籍の場合、日本への滞在が保証される永住資格や特別永住資格を獲得していることが条件に加わります。

保証会社の保証を受けられる

銀行の貸し付けには「確実に貸したお金を返せる」という確実性が重要です。カードローンでは「返せないときに銀行のものになる」担保や「代わりに返すことを約束する」保証人を設定しない代わり、「オリックス・クレジット」「新生フィナンシャル」の2社に「返せなかったときは代わりにお金を払ってもらい、そちらから請求してもらう」という保証業務を委託しています。

オリックス銀行カードローンはこの「2社が保証会社」というのがほかの銀行と異なるポイントですが、その詳しい仕組みは後ほど見てみましょう。

次に、申し込み時に用意する書類について確認しておきます。

申し込みに必要な書類

申し込み時に必要な書類は、次の3種類です。インターネットから申し込む場合、こうした書類はカメラやスキャナで取り込むこととなります。スマートフォンのカメラでも構わないため、取り込むための機器も準備しておきましょう。

本人確認書類の写し

オリックス銀行で本人確認書類として認められているのは次の5つです。

書類

本人確認以外の機能

注意が必要な点

運転免許証

日本国内で自動車を運転するために必要となる証明書

住所変更など記載事項変更がある場合、裏面のコピーも必要。

運転経歴証明書

過去運転免許証を取得していたことの証明書

健康保険証

社会保険加入状況を示す証明書

現住所が裏面にある場合、裏面のコピーも必要

個人番号カード

(マイナンバーカード)

自治体サービスや電子申請時に利用する証明書

氏名・顔写真等が確認できる表面のみ提出(個人番号が書かれた裏面不要)

日本国パスポート

出入国に必要な証明書

顔写真入りのページ、所持人記入欄のページを提出

在留カード

日本に滞在することおよび認められた期間を示す証明書

 

特別永住者証明書

戦前に日本国籍を持っていた人々およびその子孫について、日本国内への滞在を認める書類

 

なおこれ以外の本人確認書類でも「法定書類」であれば認められる場合があります。

個人番号カード(マイナンバーカード)の写しを提出するときは表面だけ!個人番号は厳重な管理が必要となるので『必要なとき以外は見せない』ことが求められるのです!

所得証明書類

お金を借りる際には、借りた額を返せるかどうか、貸す側で判断する必要があります。そのため50万円以下の限度額設定時を除き「所得証明書類」が必須となるため注意しておきましょう。

なお50万円以下の限度額設定では基本的に所得証明書類は不要となっていますが、審査の状況によっては必要となる場合があります。念のため準備しておきましょう。

書類名

説明

注意点

源泉徴収票

会社から給与等の支払いを受ける際、課税対象額と事前に引かれた所得税・住民税額を証明する書類

 

住民税決定通知書

前年の所得の状況から地方自治体に支払う住民税の額を知らせる書類

 

課税証明書

住民税が課税されていること、課税額を証明する書類

 

納税証明書(その2)

確定申告提出時の納税額・所得額を証明する書類のうち、所得金額を証明するもの

 

確定申告書

1月~12月の収入について申告し、納める所得税等の金額について税務署に提出・補完する書類

付表等も提出。紙での提出の場合税務署の受領印、e-tax(電子申告)の場合は申告書の写しと受信通知が必要

預金口座振替依頼書

返済手段として口座からの引き落としを利用したい場合、「口座からお金を出すことに同意する」ことを、口座のある銀行に伝えておく必要があります。その書類が「預金口座振替依頼書」です。

「預金口座振替依頼書」はオリックス銀行の会員サイト「メンバーズナビ」から請求または印刷(いずれもパソコンからのみ)、カードデスクへ電話連絡することで手に入れることができます。そのため「利用を始めた後に必要となる書類」と覚えておきましょう。

書類を書いた後は一度口座のある銀行へ提出して承認をもらった後、オリックス銀行に郵送します。

なお口座振替のシステムが異なるゆうちょ銀行やネット系銀行(ジャパンネット銀行除く)など、オリックス銀行では口座からの引き落としに対応していない金融機関があるので注意が必要です。

ちなみに銀行間での引き落としは『全銀システム』という銀行間の取引システムで取り扱います。それに対しゆうちょ銀行は『全銀システム』に接続してはいるものの、口座振替は『自動払込み』という独立した仕組みに。ネット銀行も『全銀システム』に接続していない場合があり、これが特定銀行の口座から引き落とせない理由ではないでしょうか。

利用のポイント

オリックス銀行を利用するために確認しておきたいポイントはいくつかあります。ポイント別に、順を追って確認していきましょう。

申し込みコースによって借り入れ年率が変化

オリックス銀行は申し込み時に「どのくらいの利用限度額を希望するか」を申し込みコースとして反映しています。この申し込みコースによって借り入れ年率の金利帯が変わってくるのです。

2018年7月現在、申し込みコースと年率は次のように分けられています。

利用限度額

(10万円単位で設定)

コース

借り入れ年率

100万円未満

100万円未満コース

12.0~17.8%

100万円

100万円コース

6.0~14.8%

110万~150万円

150万円コース

160万~200万円

200万円コース

5.0~12.8%

210万~300万円

300万円コース

310万~400万円

400万円コース

4.5~8.8%

410万~500万円

500万円コース

510万~600万円

600万円コース

3.5~5.8%

610万~700万円

700万円コース

710万~800万円

800万円コース

1.7~4.8%

実際に借りられる額は申し込みコースに対し、審査の結果を反映した10万円刻みで決まることになります。

また「300万円コースを選んだからといって210万以上借りなければならない」といった制約はないので、申し込みコースを上手に選ぶことで借り入れ年率を下げることもできるでしょう。

なお銀行カードローンは法律上の規定はないものの、年収の3分の1までカードローン類の借り入れを制限する「総量規制」が自主的に適用される場合があります。申し込みコースを選ぶ際には自分の年収がこの総量規制に引っかかっていないか、事前に確認しておきましょう。

1,000円単位で借りられる

オリックス銀行カードローンの最小借り入れ単位は1,000円となっており、必要な額に応じて比較的柔軟に借りられます。また「1,000円だけ借りる」ということにも対応しているため、困った際には強い味方になってくれるでしょう。

ただし1円単位では借りられない以上「少し多めに借りる」必要があるため、思っていたよりも利息が高くなりやすいことには注意してください。

遅延損害金の計算方法

消費者金融系カードローンでは「実質年率20%」など固定された利率のところも多いですが、オリックス銀行では「借入利率に対して+2.1%」が遅延損害金の利率(実質年率)として定められています。そのため「人によって遅延損害金の計算が変わる」点には注意が必要となるでしょう。

オリックス銀行にはもう1つ「カードローンの保証会社が2つ」という利用のポイントがあります。

保証会社は2社!

オリックス銀行カードローンは万が一返済が滞ったときに借入額を移管する「保証会社」が2つ指定されています。どちらの保証会社になるかは審査によって決まるため、その審査のからくりも知っておきましょう。

まずは「オリックス・クレジット」が審査

保証会社による審査は「オリックス・クレジット」が先です。オリックス・クレジットはオリックスグループにおける「貸金業者」に当たり、オリックス銀行以外でも銀行ローンの信用保証業務を行っている会社です。

オリックス・クレジットの定める審査条件に通った場合、オリックス・クレジットが保証会社として私たちの信用を補完し、借り入れすることが可能になります。

次に「新生フィナンシャル」が審査

オリックス・クレジットによる審査に通らなかった場合でも、借り入れができなくなるわけではありません。次は「新生フィナンシャル」による審査となります。

新生フィナンシャルは新生銀行(旧・日本長期信用銀行)グループの消費者金融であり、2018年4月からは「レイクALSA」のブランドで業務を行っています。

また近年の消費者金融には多い、新生銀行(スマートカードローンプラス)や東京スター銀行(スターカードローン)などの銀行カードローンの保証を請け負っていることも特徴としていえるでしょう。

そのため、オリックス銀行でも「第2の保証会社」として役割を果たしているのです。

この「新生フィナンシャル」の審査に落ちた場合、カードローンを契約することはできません。

保証会社によって年率が変わる可能性

ローン保証業務も営利活動の一環のため、銀行は保証会社に対して「保証料」を支払います。そして保証会社の戦略によって、保証料も異なってくるのです。

この保証料、実は「借入利率」の一部に含まれているため、保証料の差が借入利率に影響する可能性は高いといえるでしょう。

なお、どちらの保証会社が高いかという明確な基準は示されていません。しかし「信用が低ければ保証料は高くなる」ことを踏まえれば、一度オリックス・クレジットの審査に落ちたということで借入利率は上がると考えるのが自然でしょう。

オリックス銀行カードローンは2段階審査

2社の保証会社を指定する銀行というのはオリックス銀行以外にもあります。しかし同じ銀行カードローン、審査の基本は同じと考えておきましょう。

借り入れ方法

オリックス銀行は自社ATMを持っていません。そのため借り入れは「自分の銀行口座に振り込んでもらう」か、「ローンカードを使って提携ATMから引き出す」かの2択になるでしょう。

振込には時間の制約あり!

借入するお金の振込を受ける口座は、オリックス銀行の場合次の2つから指定することが可能です。

・口座振替での返済指定した口座(登録口座)

・借り入れ専用に指定する口座(振込専用口座)

ただ銀行の窓口業務は基本的に「平日9時から15時まで」となっているため、この時間にしか振込による借り入れはできません。

そのため振込でお金を借りるときには時間にも注意が必要となってきます。

ただしジャパンネット銀行の口座に対しては時間の制約なく振込が可能です。

提携ATMからの借り入れ

オリックス銀行はATMを設置していませんが、他の銀行と提携することでATMからの借り入れ・返済を可能としています。提携ATMの使用料は時間帯に関わらず無料となっているため、利用しやすい場所や自分の口座がある銀行ATMなど目的に応じて使い分けができるでしょう。

ただし利用時間は銀行によって変わってくるので注意が必要です。

(オリックス銀行の提携ATM)

銀行

利用可能時間(3時~4時10分までは共通して利用休止)

返済時

硬貨使用

その他注意事項

三菱UFJ銀行

0時15分~23時50分

第2土曜21時~翌7時は休止

三井住友銀行

0時15分~23時45分

日曜21時~翌7時は休止

ゆうちょ銀行

0時15分~23時40分

×

第3月曜は7時から取り扱い

セブン銀行

0時15分~23時50分

×

 

イオン銀行

0時15分~23時50分

×

第2月曜1時30分~7時休止

西日本シティ銀行

平日7時~23時

土日祝8時~21時

返済は19時まで

E-net ATM

0時15分~23時50分

×

 

ローソンATM

0時15分~23時50分

×

 

(2018年7月現在)

手数料がかからず借り入れができるため、場合によっては時間外手数料を支払うよりオトクな場面が出てくるかもしれませんね。だからといって借り過ぎには注意が必要です!

借り入れ全般について見てきたところで、次は返済について確認しておきます。

返済方法

お金を借りるときには返すときまで、しっかりと考えておくことが大切です。それに必要な「返済日」「お金を入れる方法」「返済額」について見ていきます。

返済日はいつ?

オリックス銀行カードローンの返済日は「10日」「月末」から選択する方式です。なお返済日が土日など銀行窓口の休業日に当たる場合、翌営業日が返済期限となります。

この「返済日に返済した」という基準は「14日前の午前3時以降」となっており、それ以前に返した場合は「返済日と関係なく返した」という扱いになるため注意しておきましょう。

返済日

返済月

返済基準日

10日

1月・2月・4月・6月・8月・9月・11月

前月27日

5月・7月・10月・12月

前月26日

3月

前月24日(うるう年のとき25日)

末日

1月・3月・5月・7月・8月・10月・12月

当月17日

4月・6月・9月・11月

当月16日

2月

当月14日(うるう年のとき15日)

返済日にカウントされなくても『お金を返したこと』にはなりますが、借り入れが残っていれば返済日には『滞納』になってしまいます。早めに入れておけば確実に返せるのは確かですが、『返したのに滞納!』にはならないよう気を付けてください。

お金を入れる方法

オリックス銀行の返済のためにお金を入れる方法は3つあります。

口座引き落とし

自分が使っている銀行の口座から返済額を自動的に引き落とす方法です。利用には預金口座振替依頼書の提出が必要となり、一部金融機関の口座は対象外となっているので注意しましょう。

振込

オリックス銀行が用意する返済専用の口座にお金を入れることで返済額を入金することが可能です。返済口座の口座番号などは会員サイト「メンバーズナビ」からの確認となります。

提携ATM

借入と同じく、提携ATMから返済することも可能です。対応しているATMは借り入れと同じですが、西日本シティ銀行利用時は「返済は19時まで」の制限があるため注意が必要です。

返済額はどのくらい?

少なくとも月々返さないといけない額「最小返済額」については「残高スライドリボルビング方式」という、残りの借入額によって決まる方式によってきめられています。

返済日14日前・午前3時時点の借入残り額

返済額

30万円まで

7,000円

50万円まで

10,000円

100万円まで

20,000円

150万円まで

30,000円

200万円まで

35,000円

250万円まで

40,000円

300万円まで

45,000円

400万円まで

50,000円

500万円まで

60,000円

600万円まで

70,000円

800万円まで

80,000円

(2018年7月現在)

 

なお多めに返せば、その分は自動で「追加で返済(繰り上げ返済)」した扱いになります。また口座引き落としの場合、会員サイトから「引き落とす額を多めにする」ことができるので、こうした制度も活用しつつ早め早めに返済をおこなっていきましょう。

オリックス銀行のカードローンは『800万円コース』が申しこめれば金利1%台の可能性があるなど、低金利が見込める可能性もあります。一方100万未満の利用限度額設定では消費者金融並みの金利になる場合もあるため、使いかたで差が出る銀行カードローンといえるでしょう。

なおオリックスグループでは銀行以外にもお金を貸している会社があります。次の章ではオリックスグループの「貸金業者」、オリックス・クレジットについてみていきましょう。

グループ会社もお金を貸している!

オリックスグループではオリックス銀行以外にもお金を貸す会社があります。それはオリックス銀行カードローンの保証会社でもある、オリックス・クレジットです。

オリックス・クレジットは信販会社として設立され、現在は「ローン」と「信用保証」を核に事業をおこなっています。とくに「カードローン」が主力事業の「貸金業者」であることから、近年では「消費者金融」のひとつとして数えられることも多くなっています。」

一方「クレジット」という社名から「クレジットカードを発行している」といったイメージを持つ方がいるかもしれませんが、オリックス・クレジットは現在クレジットカードを発行していません。

このオリックス・クレジットが取り扱う、主な個人向けローンについて見てみましょう。

カードローン

オリックス・クレジットの展開するカードローンは「VIPローン」という名称がつけられており、目的別にいくつかの商品に分けられています。

VIPローンカード

個人向けカードローンであり、融資限度額は最高800万円、かつ即日融資が可能なローンです。実質年率1.7%~16.8%と、場合によってはオリックス銀行カードローンよりも低い金利で利用できる可能性もあるでしょう。

カードレスVIP

カードを発行せず返済を「口座振替」「インターネットバンキング」に絞るなど全てインターネット上で手続き・コストを抑えることで、通常の借り入れよりも借り入れ年率を抑えた(実質年率1.7%~16.6%)カードローンです。

VIP Lyrα CARD

女性専用のカードローンとなっており、20万円~200万円までのコース別限度額で自由な借り入れが可能なカードローンです。

VIP Y’s CARD

20代限定のカードローンでコースは「20万円」「50万円」「100万円」の3つとなっています。月々の返済額をVIPローンカードよりも抑えることで給与が低めの時期でも使いやすいよう設計されたプランです。

VIPローンカードBUSINESS

個人事業主・経営者向けに展開しているカードローンとなっていて、最高500万円までの融資や事業資金への利用も可能となっています。

目的別ローン

オリックス・クレジットではカードローンのほかに「目的」を指定した貸し出しをしていることも特徴のひとつです。オリックス銀行では現在目的別ローンを取り扱っていないため、借りる用途がローンに合っていればカードローンよりも借り入れしやすくなるといえるでしょう。また目的別ローンは年収の3分の1までの借り入れに制限される貸金業法の「総量規制」の対象外となっています。

2018年7月現在、オリックス・クレジットでは次の5つの目的別ローンが設定されています。

「オリックス・クレジット」目的別ローン

 

とくに教育ローンに関してはほかの目的別ローンよりも金利が優遇されています。融資までの時間はかかりますが、必要に応じて利用を検討してみてもよいでしょう。

通常目的別ローンは『銀行の商品』であることが多いですが、もともと信託銀行だったオリックス銀行の場合『オリックス・クレジット』が取り扱っています。この点含めて『銀行と貸金業者』の使い分けが大切になってくるでしょう。

まとめ

オリックス銀行はもともと信託銀行としての『お金を預かる・運用する』金融機関の側面が強く、『個人がお金を借りる先』になったのはまだまだ最近の話です。

しかしATM手数料無料で借りられる、場合によっては利息がかなり抑えられるなどの特徴もあり、借り入れ先のひとつとして検討してみてよいでしょう。

またオリックス銀行はグループ会社にお金を貸す専門の「オリックス・クレジット」があることから、銀行だけでなくグループ会社の利用を考えてみてもよいかもしれません。

逆にお金が余っている方にとっては心強い銀行です。定期預金や投資信託などを活用して今あるお金をそのまま眠らせるのではなく「生きたお金として増やしていく」手助けとなることでしょう。

お金を『タンス』に入れておくだけでは価値が落ちてしまいます。お金は生き物と考え、上手に回していくことが大切です!

オリックス銀行を利用する際のポイント

・総合金融グループ「オリックスグループ」の銀行

・カードローンはコースによって利用可能額の範囲が決まる!

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