あなたはお金に困っているとき、見知らぬ誰かが「お金を貸してくれる」といったらありがたく受け取りますか?
お金を借りたい人がお金を貸してくれる人に頼る。個人の間でこのやり取りがおこなわれることを、「個人間融資」といいます。
この個人間融資。一見カードローンよりも手軽そうだと思わますが、じつはさまざまなリスクがついてくるのです……!
そこで今回は、個人間融資を利用するリスクやトラブルに巻き込まれたときの対処法をお伝えします。
目次
個人間融資ってなに?
個人間融資とは、個人と個人でお金の貸し借りをすることを指します。
「知人や家族に借りるのも個人間融資?」と思われた方も多いかもしれませんが、そうではありません。
個人間融資は、知らない他人からお金を借りるのです。
多くは、SNSやインターネット掲示板をつかって、お金を借りたい人がお金を貸してもいいよ!という人に頼ることになります。
実際に「個人間融資」というワードで検索すればさまざまな掲示板がヒットしますよね。それだけ多くの需要があるということになります。
個人間なので借りる条件や返済期限など自分の希望が通りやすく手軽ですが、個人間の取引には危険がいっぱい潜んでいるのです。そのことについて次章で詳しく見ていきましょう。
個人間融資で注意すべき3つのリスク
個人間融資には危険がいっぱい!個人間融資の3つの危険性について、具体的に説明していきます。
すべて自己責任で!
個人間融資では貸し借りを個人で行うため、自分の身は自分で守らなくてはなりません。個人情報を自分で守ることはもちろん、詐欺や犯罪が隣り合わせになることを覚えておかなくてはいけません。
そのためだまされる、犯罪にまき込まれるということがあっても、すべて自己責任です。SNSや掲示板は一切責任を取ってくれませんし、個人対個人のやり取りということで警察が動いてくれない場合が多いので注意しましょう。
本人確認書類を他人に渡す危険性
人からお金を借りる際には本人確認書類を提出します。お金を借りるうえでは重要なことなのですが、個人間融資では個人のやり取りのため、悪用される恐れがあります。
本人確認書類を利用してお金を借りられたり、詐欺の片棒を担がされたりする可能性も否定できません。
個人間融資に潜む闇金にも注意
個人間融資のなかには、高い利子でお金を貸す闇金会社も多く存在しています。困っている人に対して甘い言葉をかけ、法外な利息や手数料をふんだくるのです。
じつは、消費者金融で借りたときの金利と比べると、個人間の融資で定められている金利の上限は圧倒的に高いです。
手軽さにひかれて安易に個人間融資に手をだすと、後々金利の返済に困る事態になることも考えられます。カードローンなど、お金を借りる手段は数多く存在するので、よく検討してから借りるようにしましょう。
被害にあわないように!よくある手口を紹介
このように個人間融資には、さまざまな危険があります。 しかし、恐ろしいことに危険性はこれだけではありません。お金を貸してくれる人に悪意があった場合は、ほかにもリスクが生まれる可能性もあるのです。
対面に注意!
お金の踏み倒しをさせないため対面を求める貸し手が多いですが、これは非常に危険であるといえるでしょう。
対面でどんな人が来るかはわかりません。例えばあなたが女性であった場合は、性犯罪などの被害者になってしまうかもしれません。
お金を借りる人・貸す人はお互い他人同士ということを考えると、安心とはいえないことがわかります。
お金をあげるなんて嘘!
「困っている人たちに寄付したいので、返金は不要です」という投稿もときどき発生しますが、これは大きな罠の可能性があります。口座情報や個人情報を抜くための嘘だったり、詐欺行為に関与してしまったりといいことは一つもありません。
「上手い話には裏がある」 よくいわれることですが、この言葉を忘れないようにしたいものです。
だまされたときの対処は?
「個人間融資を利用してだまされてしまった!」そんなときはどうすればいいのでしょう。
前述しましたが、基本的に警察は対応してくれないことが多いです。
個人間融資はあくまで個人と個人のやり取りなのですべて自己責任。犯罪が絡んでこなければ警察が助けてくれる可能性は低いです。
もしあなたが、踏み倒しなどをおこなっていないのに法外な利息を求められたり、脅迫電話を受けたりしている場合、警察よりも弁護士など、法律の専門家を頼るのがいいとされています。
法テラスなど、お金がなくても利用できるサービスがあるので、うまく活用しましょう。
まとめ
- 個人間融資にはリスクがある
- 犯罪が潜んでいることも…
- トラブルの対処は法テラスなどに相談を!
個人間融資を利用するとさまざまなリスクがついてくることがわかりました。
できれば個人間融資ではなく、正規の金融からお金を借りるようにしましょう。