ゆうちょ銀行はキャッシングもできますが、他の銀行と違って審査が厳しいの?
申込みの方法に違いはあるのか、など疑問が生まれますよね。
そこで今回は、ゆうちょ銀行のキャッシングについて、特徴や金利、申込みの方法などを詳しくみていきましょう。
目次
ゆうちょ銀行のキャッシングの特徴
ゆうちょ銀行のキャッシングは「JP BANKカード」というクレジットカードのキャッシング枠として利用できます。
このカードでは、ゆうちょ銀行のキャッシュカードとクレジットカードが1つになったもので、キャッシング枠を設定することが可能になりました。
JP BANKカードには種類があるので、カードごとに特徴を紹介していきましょう。
JP BANK VISAカードALente(アレンテ)の特徴は?
まず「JP BANK VISAカードALente(アレンテ)」は、対象年齢が高校生以外の満18才から29才の人に限定されているのが特徴。
初年度の会費は無料で、次年度からは1回以上のショッピング利用で年会費が無料になります。
追加できるカードには、ETCカードやWAON、家族カードなど6種類で、海外旅行傷害保険(最高2,000万円)の付帯と、90日間ショッピング補償もあります。
JP BANK VISAカード EXTAGE(エクステージ)の特徴は?
「JP BANK VISAカード EXTAGE(エクステージ)」は、18才から29才以下の人限定のカードで、本人か配偶者に安定した収入がある人、または18才以上の学生となっています。
年会費は更新までの5年間が無料で利用できますが、更新前に退会した場合は手数料が発生するので注意が必要です。
ETCカードや、家族カード、QUICPayを追加でき、海外旅行傷害保険(最高2,000万円)が付帯されています。
JP BANK カード ゴールドの特徴は?
「JP BANK カード ゴールド」は、年会費が税込10,800円かかりますが、優待制度が充実しているのが特徴です。
日本国内の主要空港でラウンジが無料で利用でき、ポイント還元率が高いのも見逃せません。
VISA、マスターカード、JCBの国際カードによってショッピングなどの保険の保証内容が変わります。
またVISAとマスターカードは、ETCカード、家族カード、WAONなど6種類、JCBはETCカード、家族カードなど3種類のカードの追加が可能です。
ゆうちょ銀行でキャッシングをするメリットは?
それでは、ゆうちょ銀行でキャッシングをするメリットはどこにあるのでしょうか。
初年度の年会費が無料でお得!
まず、初年度の年会費が無料というメリットがあります。
次年度からは税込みで432円の年会費が発生しますが、公共料金等の支払いや給与振り込み、年金の受け取り、一定額のショッピングなどを利用することで年会費は無料になります。
本人、家族会員のどちらでも対象になるので、ぜひ利用して年会費を無料にしたいですね。
使い勝手のよいポイントが貯まる
カードの利用額に応じて利用ポイントが貯まるのも大きなメリットでしょう。
利用金額1000円ごとに1ポイントが付与され、1ポイントは5円なので0.5パーセントの還元率になります。
貯まったポイントは、ギフトカードやキャッシュバック、カタログギフトなどに交換できるので便利に利用できます。
公共料金をカード払いにするとリボ手数料が優遇
ほかにも、ゆうちょ銀行のクレジットカードは、公共料金をカード払いにすればリボ手数料が優遇されます。
「生活deリボ割」という名前が付けられたサービスで、最大で2%の優遇を受けることができるメリットがあります。
リボ払いの手数料は高めなので、2%の優遇があると利用しやすくなるでしょう。
ゆうちょ銀行のクレジットカードは、まだまだ知らない人も多いですが、こうしたメリットが盛りだくさんのカードなのです。
JP BANKカードとは?
ゆうちょ銀行のJP BANKカードには、ショッピングだけではなくキャッシング枠も付いています。
カードの利用限度枠の範囲内でキャッシングが可能なので、必要に応じて利用するといいでしょう。
ゆうちょ銀行のキャッシング枠は?
キャッシング枠は国際カードの種類によって異なり、VISAとマスターカードはショッピング枠10~80万円、キャッシング枠は0~30万円です。
JCBはショッピング枠20~100万円、キャッシング枠が0~50万円までとなっています。
JP BANKカードの金利は?
では、ゆうちょ銀行のクレジットカード、JP BANKカードの金利事情はどのようになっているのでしょうか。
JP BANKカードのキャッシング枠の実質年率は15%で、ゴールドカードの場合も同じです。
クレジットカードのなかでは、15%の実質年利は低めで魅力的です。
JP BANKカードのキャッシングは、三井住友カードが保証会社になっています。
キャッシングの返済方法は、毎月「元利定額返済」となっているのが特徴でしょう。
元利定額返済は、毎月の返済額が一定になっていて、返済額のなかに利息分が含まれている返済方法です。
借入残高が減っていくと、元金の返済額が多くなっていきます。
返済額が一定なので毎月の予算が立てやすい返済方法といえるでしょう。
ゆうちょ銀行でのキャッシングは、JP BANKカードの金利事情を頭に入れて、計画的に利用しましょう。
キャッシングの限度額は?
ゆうちょ銀行のJP BANKカードで、キャッシングの限度額はどれくらいなのかを見ていきましょう。
まず、VISAとマスターカードのキャッシングの限度額の上限は、学生30万円、一般30万円で、ゴールドカードは50万円です。
またJCBのキャッシングの限度額の上限は、学生・一般・ゴールドいずれも50万円です。
キャッシングの限度額は、ショッピング枠と合算されているので、利用明細をよく確認しながら利用するといいでしょう。
キャッシングの限度額は、申請者の信用情報や職業、年収など、さまざまな属性に基づいて審査が行われ、前述の額を上限として、個人ごとに決定されます。
したがって、人によってはキャッシングの限度額が少ないと感じることもあるかもしれません。
そのときは、カードの利用経歴で信用を築いてから、限度額の増額申請をすることができます。
増額申請は、カードを作ってすぐに行うのではなく、半年以上の利用をしてからの方が希望額に増額される可能性が高まります。
ゆうちょ銀行キャッシングの融資スピードについて
JP BANKカードに申し込みをすれば、キャッシング枠で即日融資はできるのでしょうか。
急にお金が必要になったときのために、申し込みから融資までにどれくらいの期間を要するのかを確認しておきましょう。
キャッシングは、クレジットカードのキャッシング機能を利用することになるので、審査したその日のうちに即日融資をすることはできません。
申し込みからクレジットカードの発行までには、大体3~4週間はかかることになります。
クレジットカードのなかには、即日融資が可能なものもありますが、JP BANKカードは対応していないので、キャッシングの利用をしたい場合は、早めに申込みをするのがポイントです。
ゆうちょ銀行のキャッシングは、即日融資ができないことを頭に入れて、利用の仕方を工夫することで上手に利用しましょう。
JP BANKカードの必要書類や申込み手順
JP BANKカードの必要書類
ゆうちょ銀行のカードでキャッシングするためには、はじめにカードの申請を行う必要がありますが、申込みには専用の書類や本人と分かる確認書類などが必要です。
JP BANKカードに申し込む場合に必要な書類には何があるのでしょうか。
まず本人確認書類として、運転免許証かパスポート、健康保険証、住民票、個人番号カードのなかで、1つが必要です。
このなかから選んでコピーをとりましょう。
氏名・生年月日・住所が記載されたページを用い、申込書の返送時に同封します。
本人確認書類は、名前と生年月日、住所が記載されたページをコピーして、申込書を郵送する際に同封します。
学生の場合は、学生証のコピーも合わせて提出する必要があります。
本人確認書類と申込書の住所が違う場合は、電気料金や水道料金など公共料金の領収書か、年金など社会保険の領収書、所得税などの税金の領収書のうち1つが確認用に必要となるので注意してください。
JP BANKカードの申込みについて
次に、JP BANKカードを実際に申込む場合の手順を紹介していきましょう。
ゆうちょ銀行の口座が必要
JP BANKカードを利用するには、ゆうちょ銀行の口座が必要です。
ゆうちょ銀行の口座がない場合は、はじめに新規口座の開設をしましょう。
新規口座の開設に必要な、印鑑や本人確認書類(運転免許証など)を持参して、ゆうちょ銀行の店舗へ行き口座開設の手続きをします。
インターネットで入会申込み
次にインターネットで入会申込みをします。
ゆうちょ銀行のサイトから入力が可能なので短時間で済みます。
入会申込み書には2種類あり、パソコンで入力した内容が印字された「印字申込書請求」と、白紙の申込書を自分で記入する「入会申込書請求」の2通りの方法から選んで申込みをします。
印字申込書と入会申込書は、どちらもゆうちょ銀行から郵送されてくるので、必要事項を記入しましょう。
口座を開設した際に銀行へ届けた印鑑を押して返送します。このときに同封するのが本人確認書類なので、運転免許証などのコピーも忘れずに入れましょう。その後、審査が行われます。
カードはどれくらいで発行される?
カード発行までには、たとえば「JP BANK VISAカード ALente(アレンテ)」を印字申込書請求を希望して申し込みをしたときには、申込書が届くまでに1週間ほど、審査が行われてカードが発行されるまでに1ヶ月弱ほどかかります。
ゆうちょ銀行のクレジットカードは審査に厳しい?
ゆうちょ銀行のJP BANKカードの審査は、銀行と同じで難易度は高めです。
それには理由があるので紹介していきましょう。
JP BANKカードの審査が厳しい理由
JP BANKカードの審査や発行業務は三井住友VISAカードとJCBカードに委託しているので、申込者の信用情報を確認してからカードが発行されることになります。
三井住友VISAカードとJCBカードのどちらかに登録されている信用情報に、もし問題があれば審査に通ることは難しくなるでしょう。
審査をするのがゆうちょ銀行ではないため、自分はゆうちょ銀行の口座があり預金があるなど取引しているから大丈夫、と安心していても、実際には口座の有無は審査には反映されないことを頭に入れておく必要があります。
審査に通らなかったという場合は、ほかの銀行のカードでも通らなかった可能性もあるでしょう。
ゆうちょ銀行キャッシングの審査の基準
ゆうちょ銀行をはじめ、多くの銀行では信用情報に問題があると審査に通りにくいものです。
たとえば、債務整理した、アルバイトなので収入が不安定など、審査に不安がある人は避けた方が良いかもしれません。
ゆうちょ銀行の審査に落ちた場合でも、他のカードで審査が通るクレジットカードもあります。
しかし、ゆうちょ銀行の審査後6カ月くらいは、審査結果が影響することもあるので、新しいカードを作るのは控えた方がよいでしょう。
ゆうちょ銀行のクレジットカードは、審査が厳しいと考えておくのが妥当かもしれません。
キャッシングの利用方法
JP BANKカードでキャッシングをするには、カードを使いATMやCDを利用する方法があります。
ゆうちょ銀行のATMやCDは全国に多数あるので、暗証番号さえあれば便利に利用できるのが魅力ですね。
カード意外にもキャッシングする方法があるので、覚えておくとさらに利用シーンが広がるのでおすすめです。
JP BANKカードは、電話でもキャッシングできる便利なクレジットカードです。
これは、特設されている「スマートダイヤル24」という電話番号に電話しキャッシングを申し込むと、カードの口座に希望額が振込まれるというシステムです。
携帯電話やスマートフォンからも申込みが可能で、年中無休で24時間対応。
利用者にとってメリットの多い申込み方法といえるでしょう。
また、JP BANKカードは、パソコンやスマートフォンで、インターネットサービスからもキャッシングを申込むこともできます。
たとえば、急な出費で手持ちのお金が不足した場合などに、電話やインターネットサービスでキャッシングするといいでしょう。
ゆうちょ銀行の返済方法と支払い金額について
ゆうちょ銀行のJP BANKカードの返済方法は2通りあります。
1つはリボ払いで、もう1つは一括払いで返済する方法で、どちらかを選ぶことができます。
リボ払いで返済
リボ払いは、元金と利息(年15%)を合わせた一定の額を、毎月、支払い口座から引き落としで支払う方法です。
毎月の返済額は1~5万円のあいだで自分で選ぶことができます。
一括払いで返済
一括払いは、支払日に利用金額に利息(年15%)を加えた金額を、支払い口座から引き落とすことで支払います。
一括払いは一度に支払うことになるので、額によっては大変かもしれません。
しかし、一括払いの返済が困難というわけではないのなら、15%という金利のことを考慮して一括払いを選ぶべきでしょう。
リボ払いの利息は、毎月の返済額に含まれているので、あまり気にならないのですが、最初のうちは元金はなかなか減っていかないのです。
やはり、できるだけ一括払いを選択することが賢明です。
このように、JP BANKカードの返済方法はリボ払いと一括返済から選ぶことが可能です。
ゆうちょ銀行の毎月の返済金額
ゆうちょ銀行の毎月の返済金額は、一括払いの場合は借入額に応じて返済します。
リボ払いの場合は5000円単位で設定できるので毎月の負担は少なくて済むでしょう。
たとえば、JP BANKカードで10万円の融資を受けたなら、返済額は5000円になり、20万円なら1万円となります。
10万円を一括で支払うと、支払い月の負担は大きなものになってしまいます。
生活費が足りなくなるような事態を避けるには、リボ払いは便利な支払い方法です。
ただし、リボ払いの毎月の返済金額には、手数料も含まれていることを忘れないようにしましょう。
ゆうちょ銀行のクレジットカードでキャッシングをしたときの返済方法は、自分の状況に合わせて一括返済とリボ払いで選べることを頭に入れておいてください。
それぞれのメリット・デメリットを把握して、上手に利用しましょう。
月々の返済額は、ショッピングやキャッシングなどの合算になることを忘れずに、計画的に利用することをおすすめします。
とくにキャッシングは、借金という感覚を忘れがちになる利用法です。
JP BANKカードのキャッシング枠の増額方法
ゆうちょ銀行のキャッシング増額を申請したいときには、はじめに電話かインターネットで「キャッシング設定・増枠申込書」という書類を請求します。
書類に必要事項を記入してゆうちょ銀行に郵送しましょう。
一定の期間ののちに審査に通れば、キャッシングの増額がされます。
キャッシングの増額は、ゆうちょ銀行に出向く必要がなく簡単に手続きができるので、多忙な人は助かりますね。
ゆうちょ銀行のクレジットカードは、増額の審査にも時間がかかる可能性があるので、期間に余裕をもって手続きすることをおすすめします。
郵便局のキャッシングを利用するときの注意点
クレジットカードでキャッシングをする時には、常に金額を把握し利用明細を確認しながら利用するのがポイントです。
また、どのようなクレジットカードにも注意点はありますが、ゆうちょ銀行のクレジットカードにはどのような注意点があるのでしょうか。
ゆうちょ銀行のJP BANKカードでキャッシングを利用する場合は、以下の注意点があります。
ゆうちょ銀行のクレジットカード、JP BANKカードは、どちらかといえば急を要する場合には、向いていないキャッシングかもしれません。
電話やインターネットの便利な振込サービスを利用することで、カードなしでもキャッシングは可能です。
しかし、申込みから振り込みまでは、最短で5営業日必要であることを頭に入れておきましょう。
たとえば、旅行など出先で急に予定外の出費がある時に、お金が必要になっても、申込んですぐに利用するという訳にはいきません。
これが、ゆうちょ銀行のクレジットカードで、最も注意すべき点です。
ゆうちょ銀行のカードローン「したく」について
カードローンは月々の返済額を一定にできるので負担が少ないのが特徴です。
便利なカードローンですが、やはり計画的な利用を心がけることが大切でしょう。
ゆうちょ銀行には「したく」というカードローンがあります。
「したく」は、ゆうちょ銀行の店頭では申し込みができないカードで、ゆうちょ銀行に口座がなくても申し込みができるクレジットカードです。
電話やインターネットサービスで申込むことができるカードで、これは、ゆうちょ銀行がスルガ銀行のローンの契約を媒介していることが理由です。
ただし、ゆうちょ銀行カードローンの場合も、申込みから借り入れまでは、最短で10日~2週間かかってしまうことに注意が必要です。
主なカードローンは即日利用が可能ですが、「したく」の場合はカードローンだからといっても、すぐに利用できる訳ではないので、利用の際は日程に余裕をもって計画的に利用しましょう。
ゆうちょ銀行のJP BANKカードの審査が厳しいと感じる場合は、ゆうちょ銀行のカードローン「したく」に申し込みをするのも1つの方法かもしれません。
無理のない範囲の利用なら、カードローンで必要な金額を借りる方法もあることを覚えておくといいでしょう。ゆうちょ銀行にもカードローンがあることを頭において、必要に応じて利用することをおすすめします。
ゆうちょ銀行は金利が低めなのが魅力
クレジットカードは、キャッシングの金利が高めなので利用する時の負担になります。
ですから、同じ金額を利用するなら少しでも低い金利を選びたいものです。
いろいろなクレジットカードの金利を比較してみるといいでしょう。
なかでも、ゆうちょ銀行のJP BANKカードは、クレジットカードであるにも関わらず、年利15%と低めに設定されています。
ゆうちょ銀行には審査が厳しい面や、利用に時間がかかるというデメリットもありますが、金利の低さという面では優れているといえるでしょう。
クレジットカードのキャッシングは大変便利ですが、返済が続くと金利が負担に感じられることもあります。
JP BANKカードの金利が低いことは、利用に時間がかかることを差し引いても大きなメリットです。
計画的な借入を心がけ、ゆうちょ銀行のJP BANKカードで上手にキャッシングをすることをおすすめします。
ゆうちょ銀行のJP BANKカードはショッピングだけでなく、キャッシングやリボ払いができて便利なクレジットカードです。
利用額に応じたポイントも貯まるので、キャンペーンなども上手に利用してお得に活用しましょう。
まとめ
ゆうちょ銀行の強みをいろいろと紹介してきましたが、何といっても全国に支店があるところでしょう。
カードローンもクレジットカードも現在ではインターネットで申込めるものが増えてきました。
ゆうちょ銀行のJP BANKカードもそうですね。
しかし、気になることや不安なことを直接聞きに行ける窓口があるのはかなり大きな安心感につながるはずです。