クレジットカードの「リボ払い」と「分割払い」の違いを徹底チェック!

リボ払いと分割払いの違いお得な方法はどちら?

「リボ払いと分割ってどう違うの?」「リボ払いは実際楽なの?」

クレジットカードのリボ払いと分割払いは、お支払い額を何回かに分けて支払うところがたしかに似ています。

しかし金利など違う部分がたくさんあるので、この記事でしっかり理解していきましょう。

リボ払いと分割払いの違うところ

リボ払いと分割払いの違う部分を詳しくみていきます。

金利の年率が違う

まずはリボ払いと分割払い、使うにはどちらも「代金支払いを待ってもらうための手間賃」、金利手数料がかかることは押さえておきましょう。

しかしこの金利手数料、分割払いとリボ払いではかかってくる手数料の割合「実質年率(※)」が違っていることが多いのです。

(※) 実質年率とは、利息に手数料を含めて計算された割合でのこと。
実質年率以外に別で手数料が発生することはない。

実際にクレジットカード各社がどのような年率で運用しているか、調べてみると次の通りになっています。

【カード別・実質年率一覧表】
回数 イオン ライフ 楽天 三井住友 Yahoo!Japan オリコ
3 10.05 12.2 12.25 12 12.19 12.2
5 11.13 13.5 13.5 13.25 13.49 未対応
6 11.43 13.8 13.75 13.75 13.85 13.9
10 12.04 14.5 14.5 14.25 14.57 14.6
12 12.19 14.7 14.75 14.5 14.73 14.8
15 12.31 14.8 15.0 14.75 14.87 14.9
18 12.38 14.9 15.0 14.75 14.93 15.0
20 12.4 14.9 15.0 14.75 14.95 15.0
24 12.42 14.9 15.0 14.75 14.95 15.0
30 12.39 未対応 15.0 未対応 14.9 未対応
36 12.34 未対応 15.0 未対応 14.81 未対応
42 12.28 未対応 未対応 未対応 未対応 未対応
48 12.2 未対応 未対応 未対応 14.6 未対応
60 12.04 未対応 未対応 未対応 未対応 未対応
リボ 15.0 15.0 15.0 15.0 18.0 15.0

(2019年11月時点)

分割払いの回数によって、実質年率が変わるカードが多いことがわかりますね。

ちなみにこの表には記載していませんが、エポスカードやJCBカードのように、分割・リボともに実質年率15.0%に設定されているものもあります。

一方リボ払いの金利は、一律であることが多いです。

そして分割払いと比較すると、高めの設定になっているのです。

金利手数料の計算方法が違う

次に、金利手数料の計算には、以下のような違いがあります。

計算方法の違い
  • リボ払い:毎月の未払い金額によって決まる
  • 分割払い:最初に分割回数によって決まる

リボ払いは毎月の支払いが残っている額に対して手数料がかかります。

そのため残高によって、毎月の手数料が変動します。

支払いが進んで未払い残高が減れば、手数料も少なくなりますが、反対に新たにリボ払いを利用して残高が増えれば、手数料は高くなるのです。

リボ払いのメリットとデメリット
  • 残高を効率的に減らせば手数料を少なくできる
  • 残高が増えると手数料が高くなる

リボ払いの手数料が毎月変わることに対して、分割払いの手数料はカードを利用した時点で、最終回までの金額が決まります。

最初に金額が確定するので、「今月は金銭的な余裕があるから多めに支払おう」というように、支払い額を原則自由に変更できません。

そのため早く返済してしまいたいときは、増額払いではなく、一括払いを利用することになります。

分割払いのメリットとデメリット
  • 最初に最終回までの支払いを把握できる
  • 追加の支払いができない

支払い回数からも両者の違いをみてみましょう。

支払い回数が決まる要因が違う

「何回払えばいいか」を考えるためにはまず、どのように支払い回数が決まるのかを考えることが大切といえるでしょう。

リボ払いは毎月の返済額を自分で指定しますが、分割払いは最初に支払い回数を指定します。

支払い回数の決まり方
  • 毎月の返済額によって回数が決まる
  • 最初に回数を決める

リボ払いは返す回数が決まっていない、分割払いは返す回数が決まっています。

分割払いは最初に支払い回数を決めるので、計画的に返済しやすく、手数料がかさむ心配がありません。

対してリボ払いは、毎月の支払い額が少なければ返済回数が多くなり、その分手数料が高くなるというリスクがあるのです。

この違いは、ショッピングの利用額が少なければ大した差とはなりませんが、たくさん使うと毎月の負担と手数料に差が出てきます。

追加で買い物をしたときの取り扱いが違う

リボ払いで返済中なのに、またべつの商品が欲しくなるということも考えられますね。

ただあまりにも利用額が多いと、以下のようなリスクがあるのです。

ショッピング利用額が多いときのリスク
  • リボ払い:残高が増えた分手数料が高くなるリスク
  • 分割払い:利用するほど毎月の負担が増えるリスク

リボ払いは毎月の支払い額を指定できるので、追加で買い物をしても、毎月の負担は少なくて済みます。

ただ毎月の支払い額ばかりを見て、最終的な完済までを考えないと、支払い回数が伸びることによって多くの手数料がかかる恐れがあります。

手数料を増やさないためには、たくさん買い物したなら毎月の支払い額もできる範囲で多めに支払うことが大切となります。

分割払いは、指定した回数によって、1回分の支払い額が決まります。

ただ使えば使った分だけ、1回で支払うべき金額が大きくなるので、買い物しすぎると毎月の支払いが大変になってしまうリスクがあります。

そのため毎月支払える金額以上の買い物をしないことが大前提なのです。

キャッシングは基本的にリボ払い?

クレジットカードのキャッシング枠は基本的にリボ払いということ。

買い物をするとき、クレジットカードが使えず「現金」が必要になるということも少なくありません。

また、兄弟の結婚式となれば出席とともに、5万円以上のご祝儀を送りますよね。

給料日前にこの金額を出す余裕がない方も多いのではないでしょうか。

おめでたいことではあるんだけど……。家計的にはおめでたくない……のが本音ですよね。

そういったときに思い浮かぶのが「お金の借り入れ」です。

クレジットカードにはショッピング枠という買い物時に使える利用枠と、お金を借り入れることができるキャッシング枠の2種類あります。

クレジットカードのキャッシングで現金を準備するのは、急な出費に対処できる便利な方法なのです。

キャッシングは、ショッピング利用分と違って、分割払いでの支払い方法は利用できず、リボ払いで支払いとなります。

急に高額の現金が必要ですぐには返済できないというときでも、毎月無理のない金額を指定して支払いができようになっているのです。

リボ払いと分割払いのどちらがお得?

ここまでリボ払いと分割払いの違いをみてきましたが、それぞれメリットとデメリットがあります。

そのためどちらがお得になるのかは、「どう使うのか」によって変わります。

以下にリボ払い・分割払いに向いている人をまとめてみました。

支払い方法 お得に使える傾向のある人
リボ払い ・毎月の負担を軽減したい
・自分で最終的な手数料を確認できる
・余裕のあるときに追加返済できる
分割払い ・金利をできるだけ抑えたい
・最初に手数料を明確にしたい
・支払いを先延ばしにする傾向がある

毎月支払いに回せる収入が安定しない場合は、毎月の支払い額を調整できるリボ払いを活用するとお支払いが便利でしょう。

ただ毎月の支払い額を減らし過ぎてしまうと、最終的な手数料負担が増える可能性があるので、自己管理ができる方の方の方が向いています。

反対に毎月の支払い額が少ないことから、残高に目がいかずに使い過ぎてしまう傾向がある方は、最終的な負担が増えていく可能性があるので要注意です。

分割払いは、毎月の返済額・最終的な支払い額を最初に決めるので、計画的な返済が苦手な方でも安心です。

ただ追加返済の対応をしていないため、リボ払いよりも手数料がかかることも考えられるのです。

言葉で説明しても難しいので具体例で確認していきましょう。

ここからイオンカードで10万円の買い物をしたときの支払い目安を、シミュレーションして違いを確認していきます。

シミュレーションA:10万円の物を購入する

イオンカードで10万円の買い物をしたと仮定し、リボ払い・分割払いそれぞれのシミュレーションを比較してみましょう。

リボ払いの場合

リボ払いの場合、残りの支払額がいくら残っているかに対して金利手数料がかかってくることは説明しましたね?

イオンカードのリボ払い年率:15.0%を利用し、月々返す額を5,000円に設定してみると、20回に分けた支払い額は以下のようになります。

回数 支払額 (うち元金) (うち手数料) 残り残高
1 6,250 5,000 1,250 95,000
2 6,187 5,000 1,187 90,000
3 6,125 5,000 1,125 85,000
4 6,062 5,000 1,062 80,000
5 6,000 5,000 1,000 75,000
6 5,937 5,000 937 70,000
7 5,875 5,000 875 65,000
8 5,812 5,000 812 60,000
9 5,750 5,000 750 55,000
10 5,687 5,000 687 50,000
11 5,625 5,000 625 45,000
12 5,562 5,000 562 40,000
13 5,500 5,000 500 35,000
14 5,437 5,000 437 30,000
15 5,375 5,000 375 25,000
16 5,312 5,000 312 20,000
17 5,250 5,000 250 15,000
18 5,187 5,000 187 10,000
19 5,125 5,000 125 5,000
20 5,062 5,000 62 0
113,120 100,000 13,120  

(2019年11月時点)

リボ払いで支払うと、商品の代金のほかに13,120円を金利手数料として支払わなければいけません。

この支払総額を頭に入れ、次は分割払いの場合について考えていきます。

分割払いの場合

分割払いは最初に「支払い総額」を出し、指定した回数で支払っていくことになります。

ただどうしても端数が出てくるので、その端数については初回支払い額に加えられるという処理が行われているのです。

分割回数20回・実質年率12.4%の場合をみてみましょう。

回数 支払額 (うち元金) (うち手数料)
1 5,560 5,000 560
2~20 5,560 5,000 560
合計 111,200 100,000 11,200

(2019年11月時点)

リボ払いのときの最終的な手数料は13,120円だったのに対し、11,200円と安くなっています。

そこでイオンカードで20回払いをするなら、「リボ払いより分割払いが有利!」とみえますが、これだけで結論付けるのは少し早とちりです。

金利手数料が同じってことは、ようするに20ヶ月間、一定の金利手数料を支払い続けることになります。

そうすると、分割払いの手数料がこまめに返しているリボ払いより高くなることも少なくなかったりするのです。

リボ払いと分割払いの違いを考えるにはもうひとつ、条件を加えてシミュレーションをする必要があります。

リボ払いの支払い額を増額する

イオンカードはいつでも毎月の支払い額を増額することが可能です。

そのため毎月5,000円から月々7,500円支払いのコースに条件が変えて、どちらがお得になるのか確認してみましょう。

リボの毎月7,500円支払うコースでは、支払い回数は14回、手数料合計は8,659円となります。

20回で分割払いする場合は、11,200円の支払いが必要だったので、分割払いよりも2,541円お得になっているのです。

リボ払いでも、毎月の支払い額が多ければ分割よりもお得になるということです。

さてここからは10万円の買い物をした翌月、大きな買い物をしたケースを考えていきましょう。

シミュレーションB:翌月にも10万円の物を購入する

先ほどのシミュレーションAで10万円のものを買った翌月、ふたたび10万円の買い物をしたという仮定で計算をしていきましょう。

リボ払いの場合

毎月の支払いが5,000円コースのとき、以下のような支払いとなります。

回数 支払額 (うち元金) (うち手数料) 残り残高
1 6,250 5,000 1,250 95,000
2 7,437 5,000 2,437 199,000
3 7,375 5,000 2,437 185,000
4 7,312 5,000 2,312 180,000
5 7,250 5,000 2,250 175,000
6 7,187 5,000 2,250 95,000
7 7,125 5,000 2,125 165,000
8 7,062 5,000 2,062 16,000
9 7,000 5,000 2,000 155,000
10 6,937 5,000 1,937 150,000
11 6,875 5,000 1,875 145,000
12 6,812 5,000 1,812 140,000
13 6,750 5,000 1,750 135,000
14 6,687 5,000 1,687 130,000
15 6,625 5,000 1,625 125,000
16 6,562 5,000 1,562 120,000
17 6,500 5,000 1,500 115,000
18 6,437 5,000 1,437 110,000
19 6,375 5,000 1,375 105,000
20 6,312 5,000 1,312 100,000
21 6,250 5,000 1,250 95,000



(中略)

(中略)

(中略)

(中略)
40 5,062 5,000 62 0
249,990 200,000 49,990  

※金利15%の場合
(2019年11月時点)

金利手数料が5万近く!?借りた額は倍なのに、手数料は4倍以上になります。

そう、リボ払いは「借入れ額」・「借入れ期間」に比例して手数料が高くなる傾向があるのです。

同じ条件で、分割払いにした場合をみてみましょう。

分割払いの場合

分割払いの場合、今ある20回払いに加えて買い物をしたとしても、20回払いをさらに分割することはできません。

そのため最初の10万の買い物は20回払い、翌月の10万は毎月の負担を少なくするため、42回払いで支払う計算をしてみましょう。

回数 支払額 (うち元金) (うち手数料)
1 5,560 5,000 560
2 9,100 7,420 1,680
3~20 9,060 7,380 1,680
21~43 3,500 2,380 1,120
合計 234,480 200,000 34,480

※金利手数料は実質年率として20回:12.4%・42回:12.28%で計算したときの目安額を表示

(2019年11月時点)

分割払いは利用するほどに、毎月の支払い負担が上乗せされていくので注意しましょう。

最大では毎月9,100の支払いが必要です。

ただしリボ払いの5,000円コースで支払うときに比べ、手数料負担は15,510円も少なくなります。

そう、ここがリボ払いの大きなトリックなのです。

毎月の負担が少なくなりがちな分、最終的に支払う手数料の負担が増えてしまいがちなのですよ。

ただリボ払いは自体が悪いわけではありません。

使い方次第ではわたしたちの味方にもなるので、しっかり活用の仕方を覚えておきましょう。

使い方次第で味方になる!リボ払いはこう使う

リボ払いは繰上げ返済や、1ヶ月分のみリボ払いに変更する機能を使えば、計画的に活用することができます。

資金に余裕があれば繰り上げ返済

リボ払いは支払いの残り金額に応じて金利手数料がかかってきます。

もちろん残高は支払いごとに減っているのですが、それにプラスして支払いを行えばそのぶん少なくなり、金利手数料を節約できるんです。

今はたとえ定期預金であっても付く利息は年0.01%前後。1万円を1年預けておけば1円もらえるかなという利率です。

一方1万円を1年借りれば1,500円、金利手数料がかかります。

預金するより返済に回してしまったほうが安く済むのです。

余ったお金を「投資」で増やして返す!という心意気の方もいるかもしれませんが、そちらもやめたほうが賢明です。

金利手数料を上回る利益を得るためにハイリスク・ハイリターンの投資をするのであれば、投資金額の15%分を回収可能な、繰り上げ返済という「投資」のほうが確実でしょう。

1ヶ月分のみ・個別でリボ払いにする

リボ払いは1ヶ月分のみをリボにすることや、購入したものを個別でリボ払いに変更できる方法もあります。

限定的にリボ払いにできるので、残高がいくらなのか把握しやすく膨らむこともありません。そのため計画的に返済しやすい方法です。

金利手数料なしの支払い方法も利用しよう

まずは金利手数料のかからない支払い方について、どのようなものがあるか簡単に見ていきましょう。

手数料のかからない支払い方法
  • 一括払い
  • 分割2回払い
  • ボーナス一括払い

なお、カード会社によってはボーナス2回払いを取り扱っています。

このときの2回目の支払いに金利手数料がかかるかは、カード会社によって異なるので注意しておきましょう。

その理由は「クレジットカード会社はお店からも手数料をもらっているから」です。

もちろん分割払いでもお店側から手数料は払っています。

待ってもらうのに金利手数料がかからない、それがボーナス一括払いの大きな特徴です。

ボーナス一括払いの特徴

もう少し細かくボーナス一括払いの特徴を整理してみよう。

ボーナス一括払いの特徴
  • 請求書は8月・1月にまとめて
  • 金利手数料がかからない
  • 1万円からの買い物に
  • ボーナスがなくても使える

ボーナス一括払いでも後から支払い方法を変更できるカード会社は多くなっています。

むしろ「ボーナス一括払いで指定しておき、支払う時期にリボ払いへ変更する」というテクニックもあり、高いリボ払いの金利手数料を節約する方法として有名になってきているのです。

さて「リボ払い」というワードが再び登場してきたところで、もっともリボ払いの怖いところに触れてみましょうか。

リボ払いのなかでもカード会社で返済方式が異なる?

同じ「リボ払い」に見えても、カード会社によって大きく2つの返済方法があります。

この返済方法の違い、気にしておかなければ「支払っているつもりが全然残りの額が減らない!」ということにもつながりかねないのです。

2つの返済方式
■元金定額方式
毎月の返済額に手数料を追加して支払う

■元利定額方式
毎月の返済額は手数料が含まれている

毎月カード会社に支払う額でみてみると、毎月5,000円支払うことを約束した場合、元金定額方式では「5,000円+手数料」、元利定額方式は「5,000円」を支払っていくことになります。

毎月支払う額のなかに金利手数料が含まれているので、実際に返している額は「支払う額-金利手数料」

金利手数料が高ければほとんど返せないし、返せなければその分金利手数料は高いままだから……。

リボ払いを使うときは自分の使うカードがどちらの方式を採用しているか、事前に調べておきましょう。

有名なカードだと── 元金定額方式:イオンカード、楽天カード、三井住友カード、Yahoo! Japanカード、JCBカード 元利定額方式:ライフカード、オリコカード、エポスカード どちらも取り扱うので要確認:MUFGカードなどがあげられます。

まとめ

今回はリボ払いと分割払いについて、シミュレーションを交えて解説してきました。クレジットカードは気軽に使えるぶん、支払いについては「なんとなく」で決めてしまいがちです。

しかし将来どう返すかまで「しっかり」考えることが利用のポイントになってきます。

 

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